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なぜ「おこそとの」を覚えるの?~効率を求めすぎていると気づかないときがある~

昔、NHKの教育テレビで「あーいーうーえーおー」って

大人がいい声で堂々と言っているオープニングから始まる番組があり、

そのなかで「おこそとの」という老婆(いや、おばさん)が登場してくることがありました。

私はその番組を小学校1~3年生ぐらいに観たのを覚えているのですが、

そのとき「なんで、おこそとのなんだ?意味が分からん」とパニクったわけです。

で、私の近くにいた友人が

「えー、おこそとのって「お」の音のやつじゃん。気づけよ、バカじゃん」

なんて言われ、馬鹿と言われたことにきーーってなりながらも、

「あー、あいうえお表って縦にみるんじゃなくて、横にもみることができるよね」

って相手を頭がいいのかもしれないとちょっと賞賛したことがありますw




……さて、なんでこんな話をしたのか。

これって全然意味がないことのように見えますが、

そんなことありません。先日古典の指導というか、宿題をみる機会があったのですが、

そのときに生徒が

「先生、活用表を覚えることはできるのですが、未然形とか連体形とかよくわからん」

と言いました。あー、あの6つの形がわからんのねーって思ったのですが、

「~ず」をつけると未然形の音ってもわかっているのにもかかわらず、

よくわからんと学生は言い出し、私もパニックに陥りました。

「はっ、なんでそこまでわかるのに、できねーんだよ(笑)

(国語の授業を専門担当していないので、暴言を吐きますw。)」

と私の頭の中では暴言を吐いており、彼は特に4段活用になるとうーんとなります。

しかし、私は彼のダメなところになにか気づきます。

「え、お前さー、未然形がなんとなくあ段音になることが連想できない?

ウ段音は終止形や連体形とかさ。」

ってあいうえおの縦軸を見るんだよー、というのと、

横の並びがすべて出だしの音が一緒なんだよーっていうことを伝えると、

「あー、そうなんだ。じゃあ、「ありけるを」の「り」はい段音で、ラ変の連用形かー。

終止形は~。だもんねー。なんだ簡単じゃん。」

えーーってなって、私は彼の型を軽くグーパンしました。「気づけや、お前!(笑)」

彼には大きな発見だったようで、よかったです。



さて、こんな風に「おこそとの」なんて普段は意味がないことでも、

何かの知識にはつながっていきます。

The most seemingly disgusting things sometimes turn out to have been the most precious ones.
「どんなに見た目がいやなものでも、貴重なものだったと分かるときもある。」
(ノリで書いたからミスはしてきしないでw)

効率ばかり求めて、意味ありそうなものばかりを覚えていても発見は少ないですよ。

一見無駄なことをしていても、最後の最後でいみがあったとわかることも多々あります。

人間のできごとに意味がないことなんてない。

だから、浪人生が1度や2度失敗してもそれだけ大きな目標なわけで、

「今までやってきたことが無駄だった」と言うこともあるのですが、

それに気づけて新しい手法や思考を手に入れるまでに必要なプロセスだったわけですよね。

無駄だったというよりも、「不幸」だった。と思いましょう。

不幸のあとには必ず幸福がおとずれます。


入らぬ知識を、勉強にするきっかけとして与えるのも私の使命の一つです。
cancan
Posted bycancan

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