織田雄二さん主演の『踊る大捜査線』ってドラマをしているでしょうか。
つい2~3年前ぐらいに最後の映画が行われましたかね。
私はこのドラマが好きで、ドラマ・スペシャル・映画・サントラすべて
観たり聞いたりしております。これを制作した亀山さんは今やフジテレビのトップですよね。
そのドラマの第1話の内容が私は非常に鮮明に残っています。
どんな内容かといいますと、
主演織田雄二が演じる青島という刑事が、
交番勤務から湾岸署へ転勤になるのですが、その前にデモンストレーションとして
取り調べを行うシーンから始まります。
その時に、
刑事ドラマではお決まりの「お前がやったんだろっ!?」とか「かつ丼食べるか?」という
セリフを吐いて、スタンドライトを犯人に向けてという具合に
取り調べを行うのですが、
そのデモントレーションをみて署長や偉い人たちは
そんなドラマのようなことはないかのように(それ自体ドラマですがねw)
「君、やりすぎ。刑事ドラマの観すぎ」と指摘されて、現実にかえるシーンがあります。
そして、1話の話が進み、カギをたくさん持った被疑者を捕まえて、
青島刑事が本当の取り調べをしている間に「警察も会社も変わらない」と言い、
自身が思っていた警察像が全然違って幻滅する姿を見せるシーンがあります。
またパトカーを出してと大声で叫ぶのですが、
書類を書かないと使えないとかという現実にもぶつかり、彼は戸惑います。
こういった警察のシステムを会社のように
縦割り全開で快活に書いているドラマもなかなかないですかね。
私がなぜこれをお話ししたかというと、
そう、何事にも幻想はあり、そう思ったものに実際触れてみると、
思っていたものとは異なっていたなんてざらでしょう。
心臓外科医が事前に入念に検査をしてみても、
実際に開胸したら状況が違っていたなんてのも多々あるように
その状況になって初めてわかることなんてたくさんあるのですよ。
つまり、理想と現実には必ずギャップがあるということです。
まずこれに気づかなければなりません。
しかし、こう気づいた後人はどう動くのでしょうか。
これには2パターンありますよね。1つは現実に屈するor逃げる。
もう1つはそこで打開するべきかもと理想を求める。
多くは前者でしょう。今やなんでも簡単に中途半端にできる時代ですから、
仕事が自分の思っていたものとは違ったとなった瞬間やめることができます。
だから、自分にあうほかのものを探そうとなる方が結構いるかと思います。
(これは恋愛や婚活をしている方々の状況にも窺えますね。)
しかし、そうやって現実にあるものがすべてだと思って屈するのは
人生楽しくないですし、「失敗した」というイメージを引きずる形になると思います。
そして、今度何かする時には躊躇したりするわけですよね。
人生としては2流な気がします。(私も大した人生を生きておりませんがw)
さらにそうやって屈すると、その流れから抜け出せなくなり
(抜け出すにもものすごく労力を使う!)、
結局油にのった時期を越えた後に、後悔や徒労感を強く感じるんだと思います。
大事なのは理想を持っていて現実は異なったものだったが、
その状況に陥っても自分が掲げていた理想へ持っていこうという心をもつということです。
そしてそのために努力をしたり、楽しく心がけようとすることです。
踊る大捜査線のお話が進むにつれて、
「警察での生活は思ったほど刺激がなくても楽しいんだ」という
青島刑事の気持ちを写しだしており、
何か我々に楽しい生活の仕方を教えてくれたように思います。
理想をもっていると、物事も楽しくなってきます。
勉強もそうなんです。
先日ある学生が国立医学部を目指して頑張ると言っていたのですが、
「自分のやることが多くて、私立医学部へ志望を変える」というように
話していた学生がいました。現実をみたのでしょうね。辛いと思います。
しかし、問題なのは「その人の目標はなんなのか」ですよね。
早く医者になって臨床生活をするのであれば、
どの学校行ってもいいと思いますし
(まあしいて言うならお金がかからないところを目指すとか)、
研究や地位を狙いたいと思うのであれば、
やはり国立の医学部へいっていただきたいと思うので、
結局はその人がどのような理想を掲げているかでプロセスは変わります。
現実的にお金がなくて国立しか行けないとなった現実をみたら
それもかなりきついのですが、やはりやるしかありません。
その場合は、もっと根本の問題を突かなければなりません。
「本当に医学部に行きたいのだろうか?実は医学でなくても携われることがあるんじゃないのか」
とかいろいろ思考のアプローチはありますよね。
というわけで、理想をもって初めて自分を見いだせるので
是非ともきつい状況に立たされても、理想を忘れずにいてください!

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