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「こんなにできないと思わなかった」というセリフを聞くと・・・・

昨年の年末のAO入試で大学に合格した学生がいるのですが、

その学生はその大学から出たレポート課題を今私と一緒に書いています。

その学生はあまり作文やレポートというものを書かずに高校生活を送ってきたので、

(というか、あまりに期日内にかけなすぎたので、私がすべて書いていた……)

まあもちろん文章は書けなかったのですが、

練習させないといけないのも彼のためにならないと思い、

心を鬼にして少々自分で書かせるようにヒントをあげて宿題にしたのですが、

これがまあピントはずれな文章を書くので、私は少々厳しく文章指導をしてしまいました。

まあそれでもかわいそうなので、もう少し小見出しをたくさん出して、

その小見出しに関する内容を本から探してまとめてごらーんという具合で

課題を出し、調べるべき本の個所も明確にしながら彼に書かせたのですが、

これがまさかの投了……彼は最後に泣きながらこう言いました。

「先生、書けません。ここまでしてもらっているのに書けません。

こんなに自分ができないなんて思ってもいませんでした・・・」


ここまでお膳立てしてあげて文章書けないことにも唖然としましたが、

それ以上に、ここまで文章を書いたことがないし、

本もろくすっぽ読んでいるふうでもないのに、

「自分が書けるのではないか」と思っている時点で、自惚れられることに驚愕しました。

自分ができないことをできるようにするためには、

まず「自分ができないんだ」ということを自覚することから始まります。

ここで自分をごまかすと、ごまかした分だけできるようになるまで時間がかかります。

よく英語ができない高校生に多いのが、

「俺は中学の英語はさすがにできるから、

高校1年生でも使えるちょっと難しめなテキストを使おう!」

と高を括る学生がいますが、いやいや中学までの基礎をなめないでください。

中学生の内容がわかれば、高校1年生のテキストなんて1ヶ月もあれば終わりますよ。

高校生だから、高校1年生のレベルまで戻ればいいんだというのは間違いで、

自分が本当にすっとできないところまで、

たとえ中学生や小学生で扱うべき問題が危ういという状況だとわかっても誤魔化さず、

戻らなければなりません。

ちなみに私は高2の初めに理科ができなすぎて、

小学校3年生の内容まで戻り、英語の授業では物理をできるようにするために

まずは理科の簡単な演習ドリルをやっていました。周りは異様な目で見ていましたが、

それぐらいしなければ私の理科は前に進まなかったのですよ。

(本当に理科は苦手です。私にとって理科は絶対に教えられない科目です(笑))

そして、「こんなにできないと思わなかった」というセリフを吐くというのは、

自分の現実と向かい合ってこなかったという証拠で、

できるようにならない人が良く吐く言葉です。

できるようになりたかったら、一度プライドを捨ててください。

私も英語や他の科目の良い先生に恵まれているので刺激があり、

常に何をすべきかと考え、従来の考えを少しずつ捨て、一新しています。


一度自分の器を壊してください。大きな器を作るために粘土を練ってください。

そして、自分を熟知して、大きな器を作ってください。

そう、みんなそうやって大きくなり成長していくわけですよね。

そう、一流の陶芸家のように私たちも知識の陶芸家なのですよね。


頑張っている人、冷静な人はこんなセリフを吐きません。

「まだまだダメだな。もっとやろう!」って思えれば、

結構周りよりやっている可能性があるかもです。

自分には厳しく人には優しく…賢治を見習いましょうね、私含め。
cancan
Posted bycancan

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