よく漫画では物書きや小説家は「時間にルーズだ」とか「だらしない」描写が描かれますが、
それは少し違うと思います。
私は物書きと言うほどの人間はないですが、
雑誌の記事やラーメンの記事の依頼をいただいても、
締切に終わらなかったということはありません。
良し悪しは抜きにしても、穴をあけたり、プロジェクトを台無しにするようなことは
生まれてこの方ありません。
これは村上春樹氏や池波正太郎先生も同様なことをおっしゃっています。
むしろ池波先生は漱石や藤村を引き合いに
「昔の文豪と言われた奴にそんな無礼者はいない。
女狂いしても大事な会合に遅れることはないし、時間には几帳面だ。」
とエッセイに書かれていますねー。
連載や雑誌や新聞の記事に穴をあけるというのは非常に大きな代償で、
社会に伝えるべき情報が1つ減ることは、大惨事につながることだってあるわけですね、今や。
だから、まあ全員とは言いませんが、物書きでおまんま食べている方々に
そんなずぼらな方はあまりいないように思います。
私が知っている先生たちは、発想は突飛でも、期限や約束事には非常にシビアです。
そんなメリハリがある方々がたくさんいらっしゃるから、
私は作家や学者には敬意を払ってしまいます。
さて、こんな約束を私も学生たちにとりつけるわけです、
宿題として。私は宿題を、私と生徒たちの間にある「契り」だと思っています。
私は「明日この課題やるからお前もやってくるんだよー、ゆびきりげんまんw」って
ぐらいで考えていますが、この軽ーい約束でも非常に大事なんですよね。
でも、結構忘れるんですよね。課題とか。
特に、長期的なプランで「8月31日までにこのテキストを終わるように努力してねー」と
いう指示を出すと、大方の学生はそれを守れないわけです。
100歩譲って、守れなかった場合にはもっと必死になって埋め合わせる行為はするものですが、
今の学生の多くは、「約束はダメだったから、次回の約束は果たそう」と
1回目の約束は反故にしてしまうわけですね。これがダメなんですよ。
1度反故にしたものは、2度も3度もそうします。そして、いつかははぶらかします。
こういう学生は、申し訳ないですが、時間の貴重さに無頓着なんでしょうねって
思わざるを得ない。時間は無限ですが、人間の寿命を考慮したら有限です。
一緒に決めたことはしっかり果たしてほしいですね。
そして、そういうことができるようになれば、時間がかかったとしても
ちゃんとぶれずに何もかも成就させることができます。
約束を果たせない=時間を無駄にしている=時間が無くなる=時間内に成就できない。
こんな方程式を思い浮かべてくれると、少し課題をやろうという気になるでしょうか(笑)
何度すみません、課題はどんなものでも、どんな形でも期限内にちゃんとこなしましょう。
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