10月になると、英文を読む授業が増えてきます。
長文を読むということは、
今まで頑張って覚えてきた文法や語法やボキャブラリーなどを駆使して
実践して生の英語を読んでみることです。
だから、文法や構文の授業で行っていた1文の解釈だけでぶつ切りにしながら
英文を訳し、文章を読みおおした―!!ってなっても、
完璧にその文章全体を理解したということにはなりません。
先日、少々むずかしめの英文を読んでいたのですが、
一文一文は読めるのですが、全体の内容はあやふやで、
英文に適した語句をカッコに埋める問題では、ことごとく選択肢に惑わされ、
正答に至らないケースが多々あります。
それは一文一文だけでものをかんがえているためっていうのが大きな理由の一つでしょう。
それを避けるためには、
私自身が学生の英文内容理解を細かく確認しなければなりません。
日本語で説明するだけではダメなんですよね。
私が日本語で説明しているから、内容は理解できてしまうんですよ。
でも、学生がつけなければならないのは、
どうやって先生が言うその解釈を学生の実力のみで再現できるか
ということなんですよね。
そして、英語の文章ですから、英語で考えなければなりませんよね。
和訳を言うだけで、「あ、そういうことだったのか」と勘づいて、
応用できる人も中にはいますが、わかった気になって、
自分ではできていない学生は少なくありません。
そこで、最近よく学生に指示するのは、
「英文の内容を絵に描いたり、プレゼンする気になって簡略図を書いてごらん」
ということです。
頭の中で文字として理解するのではなくて、
イメージとして浮かび上がらせることができるかどうかで、
人の理解度はわかりますよね。
要するに、
自分のイメージレベルにまで落とし込めれば内容はわかっていることになりますよね。
その作業を生徒にさせ、細かく1文章を説明するようにしています。
これをやってみると、語句の関係やグルーピングが少しできるようになり、
語句の意味合いに厳しくなるんですよね。
また代名詞の理解に細かくなり、鋭い英文推察力が出来上がります。
時間がかかりますが、それでも学生が読めるようになるなら私も手間をかけます。
そういう意味では、
画家や音楽家の方が英語はすぐにできるようになりそうな気がしてきました。
ま、英文の通りにイメージするのは、芸術家の役目ではないですがね(笑)
筆者の範囲内でのアーティスト、なんて言えばいいだろうか、
「再生屋」(トリコみたいですね(笑))、「再現師」
「ものまね師」にでもなってください(笑)
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