英語ができないと嘆く人が日に日に多くなっているように思います。
これは英語を意識する人が増えたためとプラスにとらえることもできますが、
それ以上に努力値が足りなくて、なんか簡単な方法で処理できないのかなーって
思っている人が増えたためかもしれません。
よく巷の書店では、「○○の7つの習慣」だとか、
「○○の50の法則」だとかいろいろな事象を一般化してやることを絞るものや
ハウツー本が出回っているせいか、
そんなのをこなせばいいんだって思って
何事も核心に触れずに処理する方が増えているのではないでしょうか。
例えば、『カラマーゾフの兄弟』を読んでも、あらすじだけ知っていて、
あとはその大事な要点を2文ぐらいで言えればいいみたいな感覚ですか。
あんなドフトエフスキーの傑作を2文でまとめるには申し訳なさすぎるし、
分かったとはいえません。それだけ情報を断片的にしか手に入れずに、
社会で必要であることだけを
自分のものさしだけで手に入れていることでいっぱいいっぱいなのか、
それで満足して、生活しているだけなのですよね。
うーん、これではいつまでたっても自分でできるようにはなりません。
意識が高い人だけが甘い汁を吸って、自分で考えをまとめ、
一般大衆に諭して、一般大衆は「あー」と考えなしに頷き、
書いてある通りに行動し、また悩む……といった無限ループにはいるわけですね。
さて、英語の勉強も同じような感じです。
ある英語ができる方が問題集を出版して、評判がよさそうなものを選び、
それをお金を払って大衆は買い、おうちで問題を解くわけですよ。
家には問題集だらけ。でも、「英語ができない」といった人は近くにいませんか?
これはみじめですよね。私は受験のために問題集研究用に買ってはいますが…。
(しかし、これはみな中古で買っています。100冊買っても2万円しません
…しかも予備校の経費も出ますし…そんなものばかり狙って買います(笑))
まあ英語というか、知識全般に言えるのですが、
あるものを一つ軸として作り上げて、1冊を完璧にすると、
次に得るべき情報はその軸から少し外れたものを手に入れることができるわけです。
だから、ある一定レベルで英語ができるようにすればいいとなれば、
5~7冊も問題集をやりこめば、それなりの実力になります。
それなりの実力と言うのは、
偏差値でいう65~70までは創り上げられるという意味です。
しかし、じゃあ何から手を付ければいいかわからないという人!!
一度センター試験というものを手に取ってみて下さい!
そうですね、できれば2006年以前のものをやってみてください。
1990年から2006年まで追試も含めると、およそ30回ぐらいはできます。
それを一つ一つ丁寧に解いてみて下さい。
これは高1でもできることですので、是非やってみてください。
センター試験は簡単ですが、捻り方は独特。
でも、全部教科書の範囲で解けます。よくできているんですよね。
これをしっかり押さえれば、最低限の英語力はあるぞと自信が持てます。
一度やってみて、「難しい」と思えば、それよりも易しいものを選べばいいです。
まあセンター試験はいろいろな指標になるので、手を付けて損はありません。
ただし、あまり新しいものをはやらないこと。
せっかく入試時に使える問題、センターの過去問として使いたいので、
傾向が似ている2007年以降のものは大事にとっておいてください。
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