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問題集を3周やってもできないのはなぜ?

先週、去年教えていた生徒とお話をしていました。

その生徒は医学部を志望している学生で、

去年の試験では数学や英語が奮わず、なくなくもう1年頑張ると決めた学生です。

今年はその生徒の実力が上がり、一つ上のレベルのクラスに行き、

私の下からは離れていきました。

が、なかなかその学生とはフレンドリーに話せる関係にあるわけですが、

その学生と久々にちゃんとお話をしました。

うまくいかないで腐ってないかなーって思っていたのですが、

結構前向きに取り組んでおり、頑張っていて何よりでした。

しかし、なかなか今年も成績が思うように上がらず悩んでいるようで、

英語の話を彼女に振ってみました。

私:「どう、最近の英語の状況はだいぶよくなった?」

学生:「いや、なかなか英語ができるようにならないです。問題集を3周もやっているのに。」

私:「え、3周もやってるの?偉いじゃん。去年の鍛練を合わせれば、完璧じゃん。」

学生:「うーん、でもなかなか点数が奮わないのですよ。なんででしょう?」

私:「うーーーん、あんたは実力あるんだけどなー。」


なかなか根が深い悩みを抱えているようで、

しかも去年の実力からは明らかに変わった瞬間をみていたので、

このまま進化するかなーって思っていたのですが、どうやらそのチャンスを逸したようで。

やりかたに問題があるのかもしれませんね。

さて、ここで上記の学生が言っていた「問題集を3周やった!」という主張。

私からすると、同じ問題集を3周もやれば、

8割ぐらいは終わらせられると思っているのですが、

どうやらそうではないようですね(笑)

まあこなす量だけでは、できるようにならないという典型例ですね、今回は。

私が学生に勧めるのは、

問題集を繰り返すときは、まず1周は答えを見ながらでもいいのでじっくりやりこんで、

2周目は1周目よりも速くやりこみ、説明もできるようになるまで落とし込み、

3周目で何も見ないで完答する努力をし、ダメな問題はノートにまとめたり、

先生や講師に質問にいって効率が良い方法を教わったり相談する

といった流れでやるということです。

問題集の内容が多い時は、章ごとにくぎってやらせています。

例えば、VintageやNextStageのようなものでしたら、

最初はなんとか2~3か月ぐらいで、文法・語法のところを1周する、

またはある単元までと自分で決めて自分が回せるなと思えるところまで

しっかりやるようにする感じです。


さて、学生の話に戻しますが、

彼女の3周はおそらくかなり惰性的にやっており、

覚えるというレベルまで落とし込んでいないでしょう。

これが問題なのですよね。そう、問題を繰り返すということは、

問題を覚えるぞっていうレベルまでやることと同義です。

一語一句を覚えるというよりは、

問題の仕組みや何を聞かれているのかなっていうことを

しっかり理解するということです。

問題をめちゃくちゃな量を繰り返しやることは、決して悪くないのですが、

これはものすごく時間がかかるし、文法ばかりやっている気分になり、

しかも同じ問題を10回も20回もやるのはさすがに少々飽きますよね。

まあ3回ぐらいなら勢いで繰り返しやる価値があるのかなと思っていますが、

その3回で自分はどうしたらできるようになるのだろう?と自問しながら

やはりやってほしいと思っています。

すると、私の雑感ですが、やはり

問題集の1周目か2周目でじっくりやる時間をとる必要性がどこかで

作らなければならないでしょう。

もちろん、じっくりやるという作業を入れると、受験生が切羽詰った状況にある場合、

なかなかこのやり方は機能しませんし、焦って結局失敗するでしょう。

(そういう場合は、問題集を選ばなければなりません。)

状況によって、やりかたは一長一短になりがちですが、

量を繰り返すことで身につくということを信じて、尋常ではない量をやるよりは、

どこかで落ち着いて立ち止まり、最低限度の量で問題集をやりこむようにした方が、

他の和訳や英訳等にもスムーズにいけるのではないでしょうか。

文法問題をやり込みすぎると、文法サイボーグになってしまい、

長文を読むのが遅くなる場合があるので、それも考慮すると、

ますます文法を量で押し切ることはしたくないですね。

でも、まあ3周というのは最低限度の範囲だと思いますので、

是非とも目安にしてください。
cancan
Posted bycancan

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