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雑記

暗記と理解は表裏一体

よく生徒にこんなことを言われます。

「先生は記憶力がものすごくいいから覚えられるんじゃないんですか」

「普通の人は1年で3万語も覚えられません。」

こう言われてしまうと、私は超能力者とかびっくり変態人間にみえるではありませんか。

確かに人より記憶力はいいかもしれませんが、常軌を逸してはいません(多分)

記憶力はポテンシャルとか生まれもった能力と思うかもしれませんが、

私はそうは思っていません。

実際に、ちゃんとお勉強するまで、

私はそこまで記憶力に自信があったわけではないからです。

記憶力も勉強しているうちに鍛えられていったわけで、

記憶力をあげようと思えばあげることは可能です。


そこで、じゃあどうやって記憶力をあげるんだよ?って話になるわけですが、

すぐに目に見える記憶力をつける方法はわかりませんが、

記憶力をあげようとする方法はなんとなくわかります。

それを少し考えてみましょう。


かつて、私は単語を本気を出して24時間じゅう単語を覚えていたことがあります。

そのとき、19歳と若かったこともあり、記憶力の全盛期で、

1日新出単語を1000個ぐらい覚えました。

もちろん1週間以上経過しても9割方覚えていますからね。

このことは今までの勉強においてもかなり自信になっています。

しかし、普通に考えて、これは少々異常な数字です。

単語をただ羅列して覚えたのかというと、そんなことはありません。

英単語の暗記は、宗教のお経ではないので、

そんなことをしていたら短時間には無理です。

そこで考えなければならないのは、

どうしたら1日に1000個覚えられるのだろうかと考えることです。

そして、次の日に1000個覚えたというイメージを無理やり作ることです。

例えば、TIMEに書いてある単語が

空で意味が浮かび上がってくるというイメージですかね。

そして、そこから初めて手段の話になるのです。

よくスポーツの世界で言われることですが、

自分がイメージできないプレーは練習してもできないし、

試合の中ではいうまでもなくできないというのと同様、

未来をイメージできなければ、その実現もまず無理です。

それとイメージは、自分の実力と相応したものでないと意味がありません。

例えば、明日1日で74万語暗記するイメージをしても、

ちょっと現実からかけ離れていますよね。

多分目や頭を超高速で動かさないと、できないと思います。

(できたらその方法教えてください(笑)多分やってみます。)

つまり、短期間で記憶できることは、自分の範疇にある内容だということです。

例えば、senseという単語を知っていれば、

sensibleも、sensualも、sensitiveも、sensitivityも…

全部そこから派生された単語なので、覚えるのもそこまで苦労しないはずです。

ですから、まずは自分がわかるものを増やさなければなりません。


好きな内容のことだったら、人はそれを知るために頭を働かせるものです。

ある生徒さんは、

「サッカーのフォーメーションはすべて理解して覚えられるが、

単語は覚えられない」

と言っていました。これは、その通りだと思います。

英語を好きになるのが大変でしたら、

好きなものを英語で読んでみたらどうでしょう。

私はよく日本のファッションに関する英文の記事を読んでいました。

日本のことであれば、テレビをつけたり、ネットをみればわかります。

その事件や出来事の内容のゴールがわかれば、

その内容が英語であってもゴールがわかっているから、読みやすいでしょう。


従って、話を戻してみると、

私が英単語を1000個も覚えられたのは、それまでに覚えたものが

自分で使えるレベルにまで覚えていたことと、

それだけ文章を読みこなしてきた結果です。

受験生にここまでの英語力は必要ありません。

しかし、1日30個ぐらいは暗記できる力と根性はあってほしいですね。

(それができないと1年で上位校を合格するのはそうとう大変。)



記憶力というのは「ものを理解する」ことも含まれており、

決して呪文のように暗記しているわけではありません。


どうしても丸暗記しなければならないものもあります。

例えば、英語で言えば中学校までの内容はしっかり暗記に近いぐらい

やらないといけません。

なので、中学校の勉強は暗記だけで形成しても

ある程度意味あるものになると思います。

しかし、大学受験は覚える物も膨大にあるので、

それ以上に理解の分野も多く含まれてきます。

実際に生徒さんに単語を覚える作業をやらせてみれば

実際に英語はもちろん他の教科の成績も大体わかります。

(もちろん法則性はないので、思い違いもたくさんありますが)

受験生は「理解すること」と「暗記すること」をしっかり分けて、

勉強してください。

その分別の基準は自分で決めて結構。

覚えられるものは覚えて、ダメそうなら理解を深める。

「理解すること」と「暗記すること」は乖離せず表裏一体であることを忘れないでください。

それがわかれば、大学受験までの勉強は結構楽しいです。

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