おそらく英語において今の時点で熱心にやっていることは、
長文読解だと思います。それは間違っていませんし、そうしてほしいと思っています。
この時期はいかに読み込めるかがキーポイントになるので、
是非とも長文読解に時間をかけてくださいね。
しかし、そういっている反面で、学生は以前よりも文法に触れなくなるせいで、
彼らは構文の解釈を長文読解の中でもやっているからいいとして、
細かい文法知識やイディオムがやたら抜けてしまっていると言うのを
よく耳にします。
そうなんですよね、この時期は長文と文法のバランスが崩れるときなのです。
でも、これは悪くいってしまえば、
文法の勉強を早い段階で終わらせられなかったという自分の責任を
学生には少々感じてもらえたらと思います。
文法事項は理解するのも、実際に問題を取り組むのも厄介なので
やはり高校2年~高校3年生の夏前には
文法事項について「一通りわかる」という状況にしていてほしいです。
では、どれぐらいこなせば「一通りできる」という感覚に到達するのでしょうか。
これは人によってまちまちですが、よく言われるのは
「NextStageのような300-400ページぐらいの文法演習問題集を
3冊ぐらいこなし終えている」ということです。
この量を指標にしてお話をする先生は多いですよね。
しかし、この話を聞くとおそらく学生たちはげんなりし、
「あー無理だ」という雰囲気が色濃くなってくるわけですよね。
ただ、この量は私も文法を完ぺきにするという点で適量だと思っていますし、
それができなければ、難関大学を目指そうなんて思わない方がいいと
切り捨ててもいいのかもしれないと思う部分もあります。
しかし、そうとはいっても、例えば部活で忙しくて、
高校3年生から勉強しようと思った生徒がこの事実を聞いたら
一気にやる気は失せるし、どんどん悲観的になってくると思います。
では、どうやってある一定レベルまで実力をつけながら、量を減らすことができるか。
もう、これはテキスト選びを入念にするしかありません。
そして、3冊はできなくとも2冊はこなすぞと覚悟を決めてやることです。
私は次の2つをよく生徒にお勧めします。
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http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4860666828.html
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なぜこれをお勧めするのかというと、
グラマスターの方は問題が平易だが入試問題で扱われているもので編集されており、
問題数も1700問あるのでバイブルとしてはもってこいの問題集だと思うからです。
これをベースにして知識を創り上げるのはどうでしょうか。
最悪この1冊しかできなかったとしても、
MARCHクラスであれば十分対応はできるように思います。
そして、英頻1000の方はグラマスターでつけた知識を確かめるために
使用するという位置づけで使用してほしいと思っています。
そして、この問題集は、すべて選択問題なので、
時間を取らずに知識を確認できます。短縮して知識を高めるためには
やる価値のある問題集なのではないでしょうか。
まだまだ他にもいろいろあるのですが、オーソドックスなところを押さえつつ、
時短できる問題集ということで厳選して紹介しました。
この組み合わせで半年かけて文法を作った生徒が我が軍にも多々います。
私はいろんな問題をやりまくるよりも一冊を極めてもらうように指導しているので、
一度手に取ってお考えいただくといいと思います。
でも、やっぱりこの2冊でも心もとないというのが本音です。
文法問題はどんなに完ぺきだと言い切っても、ぼろができるものですので、
やる量が多いに越したことはありません。
最低限この2冊を終えられるように努力してほしいと願っています。
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