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理解が先、速さは後。

先日、生徒に60分で120題ぐらいの問題を解かせました。

解くスピードを強化するために行いました。

さて、どうでしょう。私が見ている学生はギリギリ解き抜いて、

一方、他の先生クラスの学生は15~20分余って解きあがったそうです。

うーん、15分も余ったというのはすごい演習量ですね。

はっきり言って、そんなスピードで解けてハイスコアを取れたら、

他の科目もそれなりに良ければ、

去年どっか一つ合格してもおかしくないのですよ。

でも、なぜ受からないの?、なぜ本番になるとそんなに変わらないの?


この解決は設問を解く深さの問題を解決するのに等しいですね。

速くできることに意味はそれほどないのです。

ある進学校の先生が生徒にある課題を出してきたそうな。

「みなさーん、Unit1の英文を30秒で読めるようにしましょうね。」

これっていったい何の意味があるのでしょうか。

確かに自分が速く読めれば、

リスニングの音も聞こえるようになるかもしれませんが、

それは一種のお経のレベルで、ただ言えて心は救われても、

自分の英語力に救いはおとずれません。

九九が速く言えても、立派な数学者になれるわけではないのと一緒です。

理解がちっともできていない中で早く言えても、馬耳東風。

ゆっくりでもいいので理解を優先して完ぺきにする方が100倍意味があります。

その上で、速く読む訓練、や問題を時間内に解く訓練を毎日してください。

センター試験ぐらいの問題は目をこすりたくなるほど眠くても、

15分余って180点を切らないスコアをたたき出せるようになります。

ザルで水は掬えません。当たり前ですが、みんな滴ります。

みなさんは「理解」という名の器を作らなければならないのです。

その器で「情報」と言う名の水を掬えば、少ない頻度で必要量の水を掬えます。


というわけで、問題を解く速さはあとで求めればいいです。

受験なのでスピードを無視することはできません。

理解ばかりでも、スコアは取れるようになりません。

でも、物事には順序があり、それに沿ってこなしていくべきです。

スピードを意識して膨大な量を解き抜く……

これは確かに一つの手法であると思うし、受験ではこれも通用しますよ。

しかし、これでは後々の読書生活で大きな支障をきたすのですよ。

詩人としてのバイロン卿や、作家のフォークナー

学者のチェスタトンやガルブレイスが書く難しい英語は読めない…。

その手前にある東大や京大の英語、名大の英語でさえも読み切れません。

私はどんなに英語が苦手な学生でも、

そんなデータ処理のような英語解釈を身につけさせないようにしています。

受験生の皆さん、大学受験の英語において、

中学生の英語がちゃんとできている人が

週に25~30時間の英語に充ててくれれば、

最低限戦える実力は3か月で出来上がります(文法とちょっとした英文を読む)。

理解に注視してやって3か月でこなせることが、ロスになると思いますか。

揺らぐ土台に英語の知識を乗せても、後で音をたてて崩れ落ちます。

初めにやるべきことと、そのあとやるべきことのバランスを

1年間を鳥瞰しながら今一度考えてくださると幸いです。
cancan
Posted bycancan

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