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雑記

テキスト作りとテキストから見る予備校像

新しいテキストを鋭意制作中です。

先日、ある予備校に和訳の問題を100問おろしました。

独自の解説と解答付です。

こういう作業が流れ作業でできない予備校が多いのですが、

私が携わっている予備校は校正や冊子にするといった作業を

私の知らぬ間に進めてくれるので、私は非常に気持ちよく仕事ができます。


名古屋の予備校の多くは、おそらく医学部予備校の英語科は高い確率で

英語の独自テキストをほしがっていると思います。

私が見てきた医学部予備校にオリジナルテキストと断言できるものは

みたことがありません。東京や大阪にも支店を出している予備校は

ある程度統制をとって作っていると思いますが、

まだまだ満足のいくものとは言えませんよね。

ちなみに、私は以前出向していたある医学部予備校で

テキスト制作の会議に参加したことがあります。

しかし、そこでは結局何も決まらず、単元の配列だけで行って、

原形は愚か、構想も相当あやふやで、市販の問題を少々変えて、

ランダムに出すという相当お粗末なものを作っているだけでした。



まあ英語のテキストを見れば、予備校の大体のことがわかります。

河合や駿台のテキストをみてください。

よくできていますよね。まあ規模が違うから仕方がない部分がありますが、

それでも非常にミスが少ないし、精巧な仕上がりで、

私も参考にさせてもらってます。



テキストは予備校選びでも際立ちます。

テキストがある、

またはテキストをしっかり作る構想が話せる人が集まっているところに行けば、

大方外れがありません。

残念ながら、テキストがなくても予備校の授業が成立してしまう部分もあるので、

(それでも技量がある先生だったら何とかしてしまうのもまたすごいのだが…)

今後予備校や塾を選ぶ際に、教科担当の偉い人などと話す機会を設けて、

先生の技量をみるだけでなく、テキストの中身や構想のお話を聞いて

指導してもらうかどうかを考えたほうがいいと思います。

テキストがない予備校は「どういったテキストで、どのように指導するのですか?」

という問いに、月並みの文法→長文をという流れを言うだけで終わります。

具体的な話はまずできないでしょう。

まあそんなことまでテキストの有無で、クオリティーがわかってしまいます。


【補足】----------------------------------------------------------------------
予備校や塾を選ぶとき(英語科を見極める時)はまず、

1、英語を良く知っている、

2、受験英語のことをよく知っている

3、テキストや普段の勉強を他の科目とどの割合で勉強するかを話せる

といったことがちゃんと答えられることを前提に決めると、

少々期待を持てると思います。

理念や抽象論ばかり話しているところも気を付けてください。

文系卒の予備校の校長や塾長ですと、その傾向があります。

まあモチベーションを上げることと、

勉強をできるようにすることは少々別な部分もあるので、

機動力等の部分を見落とさないでほしいです。
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(ちょっとテキストの話と外れましたが、参考になればと思います。)

というわけで、熱心な予備校ほどかなり頻繁に問題作りをしっかりするのですが、

これが科目によって労力が異なります。

英語と国語はおそらく労力を極めると思います。


英語のテキストを作る場合、

とにかく使い捨てになってしまうので、更新が非常に大変です。

文法はまだいいのですが、長文は内容も比較的新しいものを使いたいので、

常に更新をしないといけないと意識しています。

しかし、「ただ使えばいい」、「ただ作ればいい」というわけではありません。

出来る限り、来そうな生徒のターゲットを絞らなければなりませんし、

著作権の問題も多かれ少なかれ考えなければなりません。

難しいんですよねー、マジで(笑)


そんなわけでいろいろ配慮をしなければなりません。

そんなわけで、いろいろな英語の記事に目を通すのは日課になりましたね。

特に、医学部対策のことを考えると、

生物系や医療系の話をよく読むようになりました。

という感じで、英語の問題作りは根気がいります。

だから、

なおさら英語のテキスト作りで予備校の本気度が見え隠れするわけですよね。

英語の授業をしているだけでは、

真の受験英語の先生、もとい合格請負人は務まりません。

まあそうはいっても半分は自分のためでもあります。

こういった努力を日々重ねることで、自分の英語が磨かれると同時に、

教える時に自分の負担が軽くなるわけですもんね。

そして、その副産物として、生徒に新鮮な問題を与えることができるわけですね。

なんか、みんなハッピーになってる感じがしませんか?(笑)


こんな感じでまた来年もしっかり問題を作ります。

というか、3月末までに一通り問題を作り終えて、

じっくり校正をかけたりして生徒に使っていこうと思います。

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