先日、ある中2の男の子に抜き打ちで単語テストをしました。
範囲は200個の中から20題出題して、日本語の意味から英語を書く手順です。
さて、結果はというと、見事惨敗。その生徒の結果は半分ぐらいでした。
叱責するか…いやいや上出来です。
だって、つい二週間前から英語の勉強を始めた学生ですもん。
当たり前ですよね。
いきなり英単語をすっと覚えられる学生は稀です。
それはよほどの天才か、記憶力が抜群な運動選手的に覚える人です。
勉強というのはいきなりできるようになることはありません。
特に0から始める場合は、地道にやらなきゃいけないことがたくさんあるので、
なかなか結果はすぐに出ません。
では、どのように勉強はできるようになっていくのでしょうか。
それは例えばこんな感じです。
私はその生徒にいつも「ノルマ」と言うものを与えます。
その生徒にとっての「ノルマ」は、
「文法の問題演習を12ページ(一日3~4ページぐらい)、
単語を覚えること1日10個、動詞の不規則変化・月の名前等を覚える作業」
といった感じで、彼はいつも頑張ります。
最初はきついのですが、
だんだん1週間ぐらいするとできるようになってきちゃうんですよ。
まあどんな人でも1ヶ月ぐらいすればできるようになるんですよ。
(この間は親御さんやもちろん私のような講師がエールを送るわけですよね。)
すると、今度はその学生に欲が出てくるわけです。
「先生、先に進めてもいいですかね?」
そうなんですよ、意識が高かったりすると、
「10個覚えようとする単語を
今日は12個ぐらいにしてみようかな」ってなるんですよ。
まあ銀行の金利でお金をもらうみたいなものです。
複利とでもいいましょうか。
これは東進の安河内先生も著書で公開しているので、
知っている人も多いかと思いますが、
これは1年もすると本当にすごい実力が付いちゃうんですよ!
というわけで、まずは「いきなりできるようになること」を諦めて、
地道に実力をつけるのがセオリーだということをしっかり理解しましょう。
実力がついてきたり、短時間で講師とじっくりやると、
このスパンも超高速化し、遅れていた時間も取り戻すことができます。
以前に「1日4時間で中2の入りまでの文法を習得し(過去形~未来形ぐらいまで)、
一時的だが、単語を200個丸暗記できる」生徒は、
このようにちょいちょい増やしていき、自分のスピードを改善していきました。
まあ私からすれば、そいつはまだまだ発展途上。
3月までに中3の英語を終わらせてみせます。
そのときにまたここで同じような話ができていたら、
私としては非常にうれしいなと思います。
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