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雑記

まだまだあわてる時間ではない。

受験生は第一回目のマーク模試(河合)と記述模試(河合)を終え、

誰もがまたふんどしを締め直して、必死になっていることでしょう。

しかし、早くも戦線離脱する者も出始めています。

私の周りでも3人ぐらいそんな感じですが、1人は死の淵から舞い戻ってきてくれました。

ちょっと早すぎる…。

死の淵をさまよった生徒は「最後まであきらめない」と言い放って、

日々机に向かい、再び参考書と格闘しております。

輝かしい光景以上の何物でもないです。


「人間、強い人ばかりではない」という人がいますが、

全くその通りだと思います。

しかし、それを言ったら、社会や人々は容赦してくれるのでしょうか。

今の世の中は弱肉強食とはいかないまでも、

どこかで「人を喰わなければならない日はくるのだ」と

腹をくくらなくてはいけない世の中です。

しかし、自分が弱いからといって、

強いものに屈するとか、自分にラインを引いて

そこにとどまるのは、

いかにも時代錯誤した行為のように思います。

現代は封建主義でもなければ、絶対王政でもありません。

一応、民主主義がまかりたつ社会がありますが、

21世紀において、階級社会を強く思考する者がどれだけいるのでしょうか。

今、2011年という時代を生きている人々は、

(若干制限されているかもしれないが)

巨大で莫大な自由を手に入れて、

ユングがいうような

「自由に処されている」という贅沢な社会に所属しているんですよね。

その状況にあるのに、なぜ人は諦めようとするのでしょうか?

あきらめたところで、その人にはどんな時間が立ちはだかるのでしょうか?

私が思うに、そういう人には

空虚で、簡素で、味気のない人生しか待っていない気がします。

それもまた一興と思う人もいるでしょうが、

そんな人生を送って、

社会へ貢献するという人間に与えられた義務(そうだと思っている)は、

果されるのでしょうか。

自由の奴隷と化して、人が後世に継承できるものは………

自由か?

いやいや、それは自由ではなくて、退廃です。


ちょっと勉強し始めてつらいなと感じ、

あきらめちゃったほうがいいかもと

目標校を下げたほうがいいとと思っている受験生に一言。


まだ決断するのは時期尚早。

年末まで熟慮して決断しても遅くありません。

日本人は、「大学受験の成功と失敗が人生の大部分を決定づける」

と思いこみすぎてます。

あらゆるものの日本の形式ばった枠組みからちょっとはずれてみれば、

結構道があったりするものです。

私もこれに悩み挫折しましたが、

こういったとき、恩師にあきれ顔で言われた言葉を思い出します。


「たかだか20そこいらで、人生の白黒つくわけないじゃん」


これはよくよくスウェーデンにいる学生を考えてみれば、

すぐに解決できたことだと気づくことができました。

スウェーデンにいた学部生は、大半が私よりも年上で、

28歳で学部に入って、政界に入ろうとしたケニア人もいれば、

26歳で新しい言語を始めるために日本留学をした26歳のスウェーデン人もいました。

日本にだって、そんな学生は実はかなりいるはずです。

それがいいかどうかは結局自分の価値観が判断することで、

他人と比べる相対評価で、その真実はみえてきません。


努力して無残に散って、何が悪い。

花火は毎年大きな円を描いて消えていくが、人の心には残っていたりもします。

桜は春に散っても、また次の春に咲くのです。

人生もそれらとどこが異なるんだろう。


今日、もう咲いているはずのないしわしわになった桜の花びらに遭遇し、

そんな萎びた彼女と皮肉をもらしていました。


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