さて、英語指導を長年していて思うことなのですが、
使われる英語はどんどん変わっております。
例えば、be different fromという表現がありますが、
アメリカ英語ベースだと普通にbe different thanという表現が頻繁に出てくるし、
prefer A to Bのtoがoverになったり、It is needless to say thatとかはまず見ないとか、
intended to have p.p.はもう使わないっしょって感じで、
英語はどんどんアップデートされています。
そして、受験のトレンドというのもやはりあって、
例えば、主文がPlease~の場合、if S shouldがくるみたいな問題など
実は定番といいますか、どこの大学でも出題されるでしょうみたいな問題は、
5~8年ペースでなんとなくトレンドがあり、この辺をしっかり押さえようってなったら
スコアも思ったよりも取れるんですよね。
そして、どうやらこれは他の科目でも同じようでして、
私が仲良くさせていただいている化学の先生もお話ししていたのですが、
「化学もねもうこのやり方を使うことはないってのはあるし、物理はその移り変わりは速い。」
というような話をしており、今や講師はある程度根本として変わらないものは
当然知っていないといけませんが、常にトレンドというか、どういう問題が出されて、
学生たちはどういうアプローチを選んでくるのかまで考えて指導しないと、
学生からの支持は得られないのか…という話を、その化学の先生と話しておりました。
そういうことを話しているうちに、
「やっぱ、最低限の新しい問題は常に仕入れておかないとダメっすね」となり、
教材研究は常にしないとダメだなって思いました。
英語は特に英文読解について、特に科学技術系の内容は特に移り変わりが速いので
もう常に新しいことを出していないと学生たちも誤った認識を得てしまうかもなんです。
例えば、ペロブスカイトの開発秘話とかはいいとして、
その応用は全然なされていないみたいな英文って2017年ぐらいには多かったのですが、
今やノーベル賞ものの開発とか進んでいますからね。たった5年で全然流れが違いますからね。
だから、私も最近はそういう時代遅れになった英文は設問を文法を尋ねるもの寄りに変えたり、
一番最初の文言で「これは●●当時の話です」と前置きすることが増えました。
受験生もそんなわけで、そういうトレンドはある程度知っていなければなりませんし、
それをかなり触れているという状況になっているべきです。
そういうことを大量にやっておくという意味で、ここ1~2年はテストゼミの大切さを感じました。
私の中でそれをガンガン今後もやっていきたいなと思います。
多くの学生はあと1か月は実力のレベル上げに全力になってもらおうと思っています。
11月からは赤本研究と共テ準備になるので、あと1か月が勝負です。
果たして大きく変わる学生がどれだけ出るか
(もうずいぶん今年は実力が高止まりしているのでいいのですが)、楽しみです。