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雑記

MARCHレベルの学生に医学部の門戸が開かれた??というフレーズの違和感。(3)

ここずっと医学部受験における「なぁになぁに?」って部分を少ししゃべっているわけですが、

さて、今回は先日振りに出した「奨学金に関する考え方」です。

愛知県に限定することですが、藤田の貸与制度や愛知医科の互助会の手助け、あとは愛知・藤田の地域枠制度と

まあ医者になるための支援というのが手厚いところってあります。

しかも、愛知県や長野県は地方自治体がお金を出して、その地方自治体に規定年制の勤務を条件に

2000万円とか給付される等のお話も結構あるんですよね。

これは本当にまあありがたい話で、これにあやかって医学部に行こうと思っている人も結構いるかと思います。

また、最近では足立区が返済不要の奨学金給付というやつを打ち出してきましたが、

医学部に行った場合最大で3600万円を給付するっていう話で、まあこれもいい話に思います。

そう、こういうものを使えば、サラリーマン世帯でも医学部に行けるんですよ。

でもですね、まあこれは水を差す話になるのですが、

大きな夢ばかり見ていないでください。

地域枠で合格することは難しいですが、仮に合格したとしても30代前半まで地域に縛られてしまって

自分のやりたいことができない部分は出てくる可能性は結構あります。女性だと結婚問題はあると思うんです。

もちろんある程度地域医療をするとか、覚悟を決めて地域枠を受験すると思うのですが、

それでもいざそれが決まると躊躇する部分は出てくることだってありますよね。

お金だけの問題ではないんですよ、人間ですからね。


あとは、奨学金というのは、こういう不安定な時代になると切られてしまうときっていうのもあるんです。

実は私自身がスウェーデンのストックホルム大学と名大の大学院は奨学金で行きまして、

実際に給付だったので事実上のタダで大学進学をしております。

日大の方も2年間特待生で、あまり大学にお金を払っていないで勉強する恩恵を受けたわけですが、

実はそういう知っている奨学会が奨学金制度をやめてしまったとかってのはあります。

しかも、お金に関しては何が起こるか本当にわからないですし、国のものであっても成績が悪いと打ち止めとかあるので、

マジで精神的には落ち着かない場合ってのもあります。

もちろんそういう奨学金ってのは優秀な部分がないと取れないのですが(自分が優秀だと言う気はないが、努力はしたと思う)、

でも、海外生活での奨学金は想定外も多かったのでもう少しあったら楽だったなと思いました。

(実はパン食が合わなかったので、すごーーーく、安い米を1年食べてましたww日本に帰って

実家の親戚のコシヒカリを食べたときは、号泣するほどうまくて、日本にいてよかったと思い、

半分海外生活は懲りたんですwww日本は本当にご飯がおいしいから最高な国なんですww)

なので、奨学金に全部おんぶにだっこ過ぎたらやはりだめで、

個人的には奨学金で賄えるマックスの額+1000万~2000万ぐらいは貯金としてあった方がいいなと思っています。

それが難しいなら(大半が難しいと思いますけど)、マジで国立か、防衛医科、産業医、自治医科、

ってぐらいに絞った方がいいです。それがダメなら他学部で覚悟ぐらいのほうが諦めはつくし、

諦められないというのであれば、死ぬ気で国立受験のために勉強すると思います。

あと、医学部受験で成功するための投資額もすさまじいと思いますし、

実際に国立医学部に行っている人は結構お金を費やしていると思います。

河合や駿台で完結できるってパターンは本当に稀だし、6年間塾入っている人とかがやはり多くて、

結局なんだかんだ教育にお金を費やしまくっています(名古屋に来てこんなに出すのかってマジでビビった…)から、

入学や大学の学費とは別にお金を創れるプランはマジで立てた方がいいです。


歴代も含めて、私の指導生の30%ぐらいは、実はサラリーマン家庭で結構覚悟をもって指導に来てくれています。

そして、「国立医学部」、「旧帝」、「最悪奨学金がある私立」っていう感じで志望し、

週1で絶対に合格するぞ!っていう努力家で熱心な学生さんも地味にいます。

そんな覚悟をもって、数多くいる講師の中で私を選んでくれているのは本当に光栄で、

意地でも結果を出さないといけないって気持ちで毎回やっておりますが、

それでもやはり塾と大学でかかるだろう学費に対しては余計なお世話なのですがビビっているんですwww

対価を出せなかったら、私の首も吹っ飛ぶと常に思ってやっています。

でもそれぐらいの勢いとテンションじゃないと受からないです。

だから、遊んでいるとかなんかしている人の気持ちはわかりませんww


これは厳しい言い方かもしれませんが、医師という職業はお金持ちが基本なると思っていいです。

もちろん下剋上や格差を乗り越えることはできますけど、

余裕を買って受験を制している志望者はやはり多いし、大半です。

国立医学部や旧帝とかって本当に今ではお金持ちな人だらけですもん。

(私が名大に行ったとき、マジで友人のお父様お母様が教授・弁護士・デザイナー・医者・経営者ってパターンは大半で、

私やその周りにいた一部の先輩の家は、サラリーマンとか、クリーニング屋とか、大工って感じで、

私は完全にマイノリティでしたwww)

でも、お金を持っていたって勉強しない奴はしないし、遊んでいる人も多いわけで、ちゃんとやればいいんですよね。

ちゃんとやればもちろん医学部には受かるし、差別とかってのはないですけど、

お金の云々は、学生さんであっても親御さんとしっかり話し合うことはしてください。

私の友人で、その友人の家はお金がなくてあらゆる土地を全部売って学費に充ててもらったいうやつがいます。

そして、そいつは医者になってその土地を買い戻すに至るのですが、それまでは地獄のような生活だったと話していました。

そいつは買い戻せたからいいですが、破滅のパターンもあります。

医学部受験に関してだけはお金の話はしっかりしてあげてください。


ちなみにうちの息子がもし医者になるって言った場合は、

「学費が安いorタダで、家・実家から近いところにしなさい。」っていうつもりなのですが、

それに該当する大学は、名大・名市大・そして東大理3、医科歯科、防衛医科、群馬(実家が東京と埼玉なので)

ぐらいですwwwなので、うちの息子が医者になることはよほどのミラクルが起こらない限りはありえませんwww

そして、夫婦が息子に期待している職業の1つは、大学芋の研究者か製造開発人でして、

名古屋にある『吉芋』さんあたりにでも就職してくれたらいいなって言っていますwww

ま、そういう何かにどっぷりハマった人間になってほしいと思います。(うちは私ももぐ子も欠陥だらけなので、

オールマイティな人種になることは期待できないし、期待していないので、nicheで勝負!!!w)

人生を決めるのに、お金の要素が令和では強くなってきたので、本当に大変。きれいごとを言っていられない時代です。

世知辛いですね。

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