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雑記

文法事項を図鑑的にしかとらえていない人は、旧帝・医学部では戦えない。

さて、もはや毎年のことになっているのですが、やはり今年も

「文法に問題がある……」

という状況が本当に多く、私の指導の方に問題があるのかなって思うほどですww

でも、ほぼ見たことがある問題ばかり出しているので、

それができないとなるとまあ学生に問題があるかなって思ってしまいますww

もっとちゃんと細かく理解することを心がけてほしいですね。

うーむ、2018年を越えたあたりから異口同音、みなさん文法事項に悩んでいます。

もちろん私の文法指導にも問題があるんだろうなぁって思っています。

説明不足だったとか、英文のチョイスが悪かったかなとか色々考えて、

反省を突きとめながら修正し、長文選択に生かそうぐらいに思っています。


しかし、分量を全然やらせていないというわけではないし、実は「こんな話、聞いたことがない」とかって言ってくれて、

tips的には問題ない話をしていると思っています(結構説明はちゃんと進化していると思います)。


で、実は4択問題や並び替え問題等、軽く1000問は解かせているつもりです。

PoweStageなどの総合問題集も一応ざっと解き捨ててもらっている状況で、

「イディオム帳」として機能させているのですが、

それでも文法がダメだっていうのはやはりおかしいなぁって思い、

先日、並び替えや書き換え、英作文といった少し書きメインのテストをやってみました。

すると、このテストでわかったことは、

解くスピードと解答用紙の空白感orポイントを押さえてない感・・・

いやー解くのが遅くて、空白もマジで目立つんですよね…。


私的に言えば、解くのが遅い・ちゃんと応えられないってのは文法問題集を図鑑化しているからなんですよね。

図鑑って丸暗記する人っていないじゃないですか。どちらかというと、その場で知識を得て、

必要最低限のことだけ覚えて閉じるのがお決まりの使い方ですよね。

そして、図鑑は「覚えるものではないから……」と考え、

また後で見返すことができるし、

そんなに切迫した中でその詳細な知識を求められることもないと考えるんですよね。

でも、問題集は違います。丸暗記する意味はなくても、

空で重要な内容を90%の精度で言えることor理解して例文ぐらい出せるのは

当然できなければなりません……。

日本の学生の多くは、少し文法問題をみて考えれば、

「あー、あれはこういう感じなんだよね」って文法的な処理をするようにみえるのですが、

実は文法的な知識を駆使してというよりは、経験則で解いて、

「この単語が出たら…」とか、「この文意からしたらこの単語を書けば解答になるかも」

ぐらいに解いているなあと。

もう図鑑的な問題集使用法すぎて、悠長な時代になったと思うこのごろです。

即座に知識を出す訓練が必要なのが入試であり、実社会なわけで、

図鑑的に物事を後回しにして知識を手にしている勉強では

本番で知識をぱっと出せなければ、速く解くことなんてできません。

こういう図鑑的な考え方をする学生は、参考書・問題集マニア

という生き物として認識されるのでしょうね…。


でも、いいですか、参考書マニアになっても英語習得できません

英語受験界では寵児として扱われるかもしれませんが、間違いです。

(本当に英語教育の世界はホストの世界とほぼ一緒…)

細部をやたら知っている学生って結構いるんですけど、

例えば、everってどういう意味があるから、whateverが譲歩の意味になるの?

とかって質問すると答えられる人ってほぼいません。

everって中3ぐらいで習うものですが、全員「これまでに」としか訳しませんし、

現在完了形でしか絶対に使わないとかっていう

幻想を持っている学生ってたくさんいて、

文法を駆使できるレベルの基礎が備わっていないくせに変な事だけ知っているなんて

そんなの素人童貞と一緒じゃないですか…学生がかわいそうすぎる。

(そういう不幸に陥らないように、無理のない細かすぎない文法を教えているつもりです…

それでもまだ多いと言われますけど、たかだか覚えるのは100ページないから…)

このブログを読んでいただいている人だけでもいいですので、

問題集を解くときは、とりあえず量をこなすことも重要ですが、

常に何の用法が問われているのかを勘ぐり、そのエッセンスとなる知識を定着させ

空で言えるようにしてください。



ただ、こういう雰囲気を創っているのは講師側っていうのも否めません。

先週あるツイートをした際に、色々な方に賛同されたのですが、

学生が問題集マニアになっているのに、問題が解けないのは、

講師側が問題集しか解いていない姿を、

学生にみせているからでしょう。


講師側が洋書を読んでいないから、洋書レベルの読解を勧めないし、

英語を書かないor英語の論文を書いたことがないから

あっさーい読みと書けなくてもいい謎のエイゴを教えるのですよ。

講師の本棚に数冊洋書や研究書が並んでいたら、それは結構読んでいる人なんだと

思えるかもなので、学生はそういうところを見てください。

本棚ってその人がわかるので。

ちなみに私の自宅の本棚には大量の洋書とOEDが佇んでいます。

(しかし、予備校のデスクには残念な問題集と、大学生の時に使った自家製単語帳が

大量に積んである…あと赤本だらけ…なんたる残念なデスクなのでしょう……)


少し攻め感じで書きましたが、もう少し勉強をちゃんとしないと、

外国人になめられるし、何より受験で本領発揮できませんよ…

ってことをなんか言いたかったので書いてみました。

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