さて、自己採点が揃ってきたのですが、英語は2名ほど190点オーバーの化け物スコアが出てきております。
やはりそれぐらい簡単だったかなって感じで、今年はある意味波乱です。
150点越えも結構いるし、英語があまり得意でない学生でも自己ベストの3桁越えとかを達成したとかで
結構いい感じの仕上がりでした。一方実力をうまく出せなかった学生も地味に居りましたが、
まあそういう時もあるので、あまり気にしないでという話をしておきました。
さて、そんな中で模試製作者的な立場にいる方がTwitterで
「全統記述模試は基礎~ちょっと応用ぐらいの立ち位置で作っている」的な引用RTをいただいたのですが、
まあそう思っているのは確かなのでしょうが、世間との乖離に気づいていないのか、
平均点が3割4割のテストを基礎問題と言えるんすかね??っていうのが本音で、色々疑問符が付きました。
前々からそんな基礎問題が沢山出ているとはとても思えなかったわけですが、
ここ数年はかなり平易なものになっていて、
上位層の受験者は実力を正確に測れていないなぁって思えるのが本音です。
まあ受験生にとっては「お前ら講師が思っているより知識入ってないから難しい」というかもですが、
今回の記述模試はできないと困るぞっていうレベルだったと言っても過言ではないです。
特に英語は市販レベルの問題集でも全然扱われているものばかりで、
正直ちゃんと測れないパターンは出てくるでしょうね。
そして、これは英語の話だけではなくて、例えば生物とかもその影響は出てくるのですが、
医学部系の生物については、全統模試では比較的オーソドックスなものを尋ねてくるわけで、
ちょっと本気出して勉強したガチ勢だったら結構スコアが出てきてしまうのですが、
実際に医学部の入試問題に触れた場合に、高偏差値をたたき出しているのに「解けない」ってパターンはあるのですよね。
(生物や化学受験者はマジで過去問は見ておいた方がいい。英語は比較的基礎的なことをやっても
中堅どころの私立医学部ならなんとかなるときがあるから、理科科目よりはある意味マシかも。)
実際に昨年の受験生にも「そういう風になるからもう模試を受けない」って割り切った学生もいました。
でも、医学部受験は全体の受験の中では、マイナーなんでしょうね、
ターゲットはもっとできない層に合わせているんだと思います。そして、日本全体が実力を下げている感じを
昨年の模試で痛感したわけですが、まあ本当にちょっと変えただけで手も足も出ないって感じなんでしょうね。
というわけで、私は医学部受験指導生が多いので、また今年は東大京大受験志望者も多いので、
少し駿台に手を出してみようかなって思いました。
駿台は非常に高尚な問題を出してくるのですが、マジで難しいので講師でも満点はきつい。
でも、ある程度基礎が見えるのであれば、駿台の全国模試で十分実力試しができるかなと思うようになり、
今年は積極的に受験を促しています。
という感じで、コロナがあけてから少し模試事情は変わった気がします。
そして、本当に模試の数字の意味がなくなってきているので、講師側が真の意味での成績を見極めたり、
学生たちもスコアに惑わされずに、常にベスト更新する勢いで勉強してほしいですね。
今年は色々模試を集めてみます。