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雑記

医学部受験・地方旧帝で難しい長文読解に傾倒しすぎるのはナンセンス

さて、GWが終わりつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は相も変わらず、学生の指導をしたり、問題を解き、解説と和訳を創る日々を送っております。


が、今年のゴールデンウィークはほぼ全学生に文法の甘さの指摘をしましたかね。

もしくは、文法の暗記以外やるなっていう厳命まで出したかなって感じで、

まあ文法事項の詰めが甘かったなと。まあ私のいう文法基礎事項は多分周りと比べて高いレベルを要求しているので

もちろん並みよりはできる人だらけですけどね。でも、残念なのは、覚えた通りに知識を使えないというよりは、

使おうとせずに忘れてしまっているって形なのですよね。

そんな感じな今年の学生たちなのですが、それでも期待をしています。

でもですね、そういう時に限って、周りの人々や出される課題に振り回されることがあります。

ある学生が、文法事項なんてほぼ抜けている状態で、

『基礎英文精講』を渡されて解説なしでテストに臨まないといけないとか、

単語もちっとも覚えていない状態なのに、いきなり旧帝の入試問題をゴリゴリにやるとか

まあ高3になるとえぐい課題ってのは増えてきます。まあ学校の先生的には、やればなんとかなるとか思うかもですが、

実力相応の土台がないのに難しい課題を出しても、まあやれません。

でも、周りはやっている人が多いからやろうとするんですけど、私からしたら迷惑極まりないです。

実力相応外のことをやって、辞書を引きまくって、覚えて読み込むとかってのは

良い勉強法であるのもわかっているのですが、受験ですからね…英語だけやっているわけにはいかないんですよ。

なので、難解な問題を解きぬき続けるってのは、俄かな実力がつくのがマックスで思っているスコアにはならないと思います。

でもですね、実はこの時期でもプライド捨てて、入門編や基礎事項編の長文をガンガンこなして

単語帳で見たことがある単語をガンガン長文で見て、惰性的になってもいいから読み解くことで習得していく形をとりつつ、

ベースのお勉強は文法事項の解説暗記・語彙暗記だけに徹する勉強を2か月ぐらい(1日3時間ぐらいかな)するだけで、

まあ勘がいい人だったり、英語に触れる時間をもう少し多くしたりするとか意識すれば、

本当に2か月で人並みの基礎英語力が出来上がります。(受験に合格する実力が身につくのではないから注意。)

実際に今年の学生にも1人共通テストで半分以下だった学生でも、

1か月ちょいでリーディング81点という謎スコアをたたき出してしまいます。

これはマジックではないし、出来ない人もいるかもですが、それでも一点集中した勉強プランがあるだけで、

様変わりすることはあります。でも、これは所詮共通テストの8割獲得なだけですからね。

こんな風に取れちゃうので、共テ対策も2か月あればいいでしょって思っている部分があるし、

むしろそれぐらいできなければ、間違いなく暗記事項に問題or解く量が少ないってのがあるんですよ…。



英語が苦手だけど、旧帝とか医学部行きたい人は、まず自分の英語力に謙虚な評価をしてみてほしい。

そして、2~3日ヘコんで、そこからプライドを捨てて、簡単なものを読むことと文法構文理解重視に少し変えて御覧なさい。

まあ世界変わって見えるので、まずは焦らずやることです。

そんなプライドを捨てて頑張っている学生が今年2割ぐらいいますが、まあ芽が出るでしょう。

でも、この布陣を敷くにもいろいろ必要で、例えば、学生の実力に見合う長文を大量に用意しなければならないし、

文法の基礎演習も相当数揃えなければならず、まあなかなかできないんですよね。

私みたいに自分の文法テキストに合わせた準拠問題をたくさん作った冊子とか、

マジで用意できる人をリアルでは数名しか見たことがないですね。

でも、それでも、成績が上がりやすいし、ちゃんと知識を積んでいるので後の勝負でもしっかり戦えるようになっていくので、

これぐらいの準備はしてあげたいですね。

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