医学部受験におけるお金について2023 その2 ~医学部へいくための奨学金について~
2023年03月23日 公開
さて、前回は医学部の学費の話をざっくりしてきたのですが、今度は奨学金の話に関する話を少々。
実はここ数年、奨学金を使って医学部に行く!っていう強気に出ながら医学部受験を考えるという人が
かなり増えているように思います。
私も実際に、「そんなに奨学金ってもらえるものなのか??」っていう気もしていたのですが、
実際に地方自治体で給付しているものは地味に多いことを知り、なるほどってなりました。
例えば、愛知県の西尾市の奨学金は、医師として西尾市で規定年数を過ごすことを条件に2000万円給付するとか、
愛知や長野や新潟、東北地方は地味に多いです。
まあ地方都市も過疎っているから市を運営するも気が気じゃないし、消滅も心配ですよね。
こういう奨学金があるおかげもあり、一般家庭からも医学部受験の門戸が少し広がったようにも思いますが、
私はこれをもろ手を挙げて喜べないと思っています。
もちろん金銭的な問題は解決できますが、医者も人間ですし、その都市にいる人も人間ですから、
これをもらうにはそれなりに「その土地に住もう!」っていう覚悟がある程度ないと駄目だと思うんですよね。
仮に10年規定通りに働きました、そして御恩は返しました、では自分の地元に帰りますさようなら
っていうのは、ルール的には大丈夫でしょうし、都市の方も「まあ仕方ないのかも」なんて思っているのかもしれませんが、
一番微妙に思うのはその高齢の住人。こういうドライさがやはり医師としてはうーむなんですよね。
もちろん審査の時点で、郷土愛が芽生えるとか地域医療を考えている人かを見ているでしょうが、
それでもやはり
地域枠で医学部に入っても、医者になった時にお金を払って市外に出てしまうとかってパターンがありますからねぇ。
まあ手段は選べないというのもありますし、なかなかこういう気持ちの溝は解決できないですよね。
しかし、それでもですね、こういう奨学金を手にしても「予算ギリギリ」という感じなのは
やはりダメで、学生も親御さんも心の余裕がなくなります。
そして、入ったからもう大丈夫って思う方もたくさんいますが、そんなことはありません。
それは半分ぐらいの国立大学の医学部と上位私立医学部ぐらいで、皆様が思っているよりも留年は多いです。
留年に備えてお金をためておこうではないのですが、
やはり奨学金をもらった時点で
6年行けるかどうかを考えて、「まあ大丈夫、何とかなる」ってならなければ
私立医学部なんて行かないほうがいいです。
(こういう人って本当に僕は少ないと思っていたのだが、そうではないことを知りびっくりしている。)
しかも、受かるために受験準備費用として塾や予備校、家庭教師のお金もありますので、
まあ考えなきゃいけません。ちなみに勉強の素地なしで、本気で国立医学部に入ろうってなったら
人に寄りますが、相当お金をかけないと入れないということも十分承知しておくべきです。
そして、国立医学部受験は共通テストの兼ね合いもあるので、失敗したらもう1年とかって可能性が見えてくるし、
勉強する科目数も多いし、精神的にかなりきます…。
その辺のことも考えつつ、奨学金をどうとらえるかは一般家庭からの受験生は考える必要がありますね。
そんなところも学生のお母さまには提案したりしています。
実はここ数年、奨学金を使って医学部に行く!っていう強気に出ながら医学部受験を考えるという人が
かなり増えているように思います。
私も実際に、「そんなに奨学金ってもらえるものなのか??」っていう気もしていたのですが、
実際に地方自治体で給付しているものは地味に多いことを知り、なるほどってなりました。
例えば、愛知県の西尾市の奨学金は、医師として西尾市で規定年数を過ごすことを条件に2000万円給付するとか、
愛知や長野や新潟、東北地方は地味に多いです。
まあ地方都市も過疎っているから市を運営するも気が気じゃないし、消滅も心配ですよね。
こういう奨学金があるおかげもあり、一般家庭からも医学部受験の門戸が少し広がったようにも思いますが、
私はこれをもろ手を挙げて喜べないと思っています。
もちろん金銭的な問題は解決できますが、医者も人間ですし、その都市にいる人も人間ですから、
これをもらうにはそれなりに「その土地に住もう!」っていう覚悟がある程度ないと駄目だと思うんですよね。
仮に10年規定通りに働きました、そして御恩は返しました、では自分の地元に帰りますさようなら
っていうのは、ルール的には大丈夫でしょうし、都市の方も「まあ仕方ないのかも」なんて思っているのかもしれませんが、
一番微妙に思うのはその高齢の住人。こういうドライさがやはり医師としてはうーむなんですよね。
もちろん審査の時点で、郷土愛が芽生えるとか地域医療を考えている人かを見ているでしょうが、
それでもやはり
地域枠で医学部に入っても、医者になった時にお金を払って市外に出てしまうとかってパターンがありますからねぇ。
まあ手段は選べないというのもありますし、なかなかこういう気持ちの溝は解決できないですよね。
しかし、それでもですね、こういう奨学金を手にしても「予算ギリギリ」という感じなのは
やはりダメで、学生も親御さんも心の余裕がなくなります。
そして、入ったからもう大丈夫って思う方もたくさんいますが、そんなことはありません。
それは半分ぐらいの国立大学の医学部と上位私立医学部ぐらいで、皆様が思っているよりも留年は多いです。
留年に備えてお金をためておこうではないのですが、
やはり奨学金をもらった時点で
6年行けるかどうかを考えて、「まあ大丈夫、何とかなる」ってならなければ
私立医学部なんて行かないほうがいいです。
(こういう人って本当に僕は少ないと思っていたのだが、そうではないことを知りびっくりしている。)
しかも、受かるために受験準備費用として塾や予備校、家庭教師のお金もありますので、
まあ考えなきゃいけません。ちなみに勉強の素地なしで、本気で国立医学部に入ろうってなったら
人に寄りますが、相当お金をかけないと入れないということも十分承知しておくべきです。
そして、国立医学部受験は共通テストの兼ね合いもあるので、失敗したらもう1年とかって可能性が見えてくるし、
勉強する科目数も多いし、精神的にかなりきます…。
その辺のことも考えつつ、奨学金をどうとらえるかは一般家庭からの受験生は考える必要がありますね。
そんなところも学生のお母さまには提案したりしています。