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医学部受験におけるお金について2023 その1 ~医学部の学費を考慮する~

さて、国立の後期試験の話を問い合わせの時点で色々耳にしますが、なかなかうまくいかないですよね。

私立の後期も見事に1勝しましたが、それでもめちゃくちゃ大変。後期はボカスカ受かりません。

まあ個人的には大阪医科の後期の正規合格をもらった時点でめちゃくちゃびっくりしているのと、

英語で無双してきたのでうれしく思っている次第です。


さて、そんな感じで今年の医学部受験も無事終了ということで、来年の話がガンガン出てきております。

もうすでに浪人生が17名いて、ガンガン勉強しているところです。

今年は息子もすくすく育っており、少し仕事にも専念できるかなという感じです。

そんな感じでいいスタートを切っているつもりですが、

実は結構シビアな話も少なくないんです。医学部受験はもちろんのこと、私立文系という話だとしても

名古屋だと南山や中京で若干実力とネームバリューに物足りないのもあり、

(個人的には愛知大学はお勧め。非常に面倒見がいい。後法学部の司法試験の合格率は小規模の割にいい!)

やはり東京や関西に出る傾向にあり、下宿代を考えると国立がいいねって話もちらほら。

まあ年々、学費問題は非常に深刻になっている部分を感じており、非常に私としても悩ましいところです。

しかし、じゃあ私の個別の指導料を下げようという気はもちろんないし、

自画自賛ですが、時間7000円分のことは授業内外をひっくるめるとしている方だと思いますし、

(添削や課題提供は基本タダです。たまに買った方がいいよっていう教材を提示しますけど。

あと、前より迅速さは欠いてますが、メール相談は欠かさずしております!サポートはそれなりにいいよ!w)

(最近は60分授業で完結するという話も学生に提案してうまくやっているつもりです。)

集団授業を行おうという話を進めている理由の1つはこれです。


まあでも、安かろう悪かろうになったり、

私自身のモチベーションも落ちるので、まあこの辺がちょっと本気レベルという意味では落としどころだと思っています。

(たまに1コマ10000円~15000円(80分~100分)でぐらいの指導料がリーズナブルという塾とか名古屋ではちらほらありますが、

それは医学部受験を見据えた場合であり、非常に高価だと私は感じております。リーズナブルというのは少々言いすぎ。)

しかし、医学部受験となれば、まあ本当にすさまじい世界でして、私も医学部受験にどっぷり浸かって

もう10年以上やらせていただいておりますが、まあ医学部の学費に関してびっくりすることはもちろんのこと、

それ以上に入るまでに無茶苦茶お金をかけていることにもびっくりしております。

私自身は普通の一般家庭より(年収400万~600万の層)若干劣るぐらいの家庭に生まれましたので

まあ学生の学費を色々鑑みるとすげぇなと思うことが大半です。


でも、医学部受験をガチでするのであれば、

やはりそれなりにお金をかけられるという状況じゃないと

厳しいところから抜け出すは難しいし、

何よりも精神的な問題が付きまとって、学生自身が

「落ちたら医者になれない」って感じで常に緊迫している状況になってしまうことは

ある程度理解しておくべきです。

そして、個人的には医学部を目指すのであれば、どれだけ金をかけられるか?を

ある程度親御様は先に計算して(していると思いますが)、どこまでやり抜くか、

ダメだった場合の退路はどうするか??ってことを絶対に決めてください。


まあ、毎年なかなか無理難題が出てきます。(それでも考えてあげるのがプロ講師だと思ってますが。)

でも、一つ言わせていただきたのは、医学部受験はある程度マネーゲーム

国立医学部にさらっといける人も、中学受験やそれよりも前にかなり投資している部分があるでしょうし、

全部公立ですすーって行けた学生はマジでレアケースです。

それは医学部合格ランキングでわかる通り、数だけで見れば国公立高校からトップテンに食い込むのはほぼ無理です。

それほど目指す人自体も少ないかもですが、実際に合格できるかっていうところでも微妙ってのが本音です。

まあ目指すなってことはもちろんないですし、公立高校からの合格は(国公立に限定すると)

私の指導生では、今年は1件、昨年は4件。でも、その5名の中で現役は1名で、地方国立がマックスでした。

(十分すごいけどね。私立高校で上位でも、現役国立医学部は東大受かるレベルですごいからね…)


これが私立医学部ってなると、一番高い川崎医科大学で4700万、

私立の中でも真ん中よりも少し安い藤田医科で3000万ですから、

それを乗り切るとなれば、やはり自由に4000万ぐらいは使えるぞって感覚でやっていないと

多分精神的な余裕は生まれないし、

川崎や東京女子に関してはマジで6000万ぐらい(下宿とかも考えればって計算です)は想定してないと

まあかなりきついですよね。6000万…これならアメリカの大学留学に2回ぐらい行けます。

これが出せるっていう家はマジですげーなって思うのですが、実際は医者のご子息でもきついところはきついでしょう。

仮にこれが出せるって思っても、お医者様の中であっても借金して、子供に払わせながら通わせるパターンも十分あります。

真相はわからん部分はあるのですが、以前ざっくばらんに話してくれたお医者様はそんな話をしておりました。


それでも、ずいぶん今は奨学金制度や貸与ながらも行ける算段があるので、

借金という足かせと地方奉公という代償で医師になれるわけで、すべての道が閉ざされたわけではないのですが、

お金問題がどうしてもあるのが医学部受験だぞってことは、

ある程度非お医者様勢の受験生・親御様は考えた方がいいと思います。

(私も親になり、一瞬息子が医者になるって言われたとしても、

「河合や駿台に行ってなんとか国立に行けるって頭があったら行きなさい」ってしか多分言えないし、

私はそこまで医師という仕事を推せないです…大変ですし、割に合ってないし、

本当に奉仕する心がないとできませんもん。素晴らしい仕事ですし、尊敬できる人ってたくさんいますけどね。

あこがれるのと、実際に仕事にするのは違うので…ね。まあ私立は絶対に無理だし、行かせたくないですww)



というわけで、今回は結構シビアな話をしてしまったのですが、

今度はこれを踏まえて、じゃあ予備校とか塾・家庭教師はどれぐらいかけるのよ??ってのを少し話してみようと思います。
cancan
Posted bycancan