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雑記

英語演習の少なさと普段の勉強がいかに活かされていないかが、医学部受験を阻んでいる。

さて、今年は医学部受験においてたくさん合格したとはいえ、

正直なところ、このままでいいのだろうかという不安も残った1年でした。

愛知藤田の合格者が増えたこと、1次合格がすさまじく多かったことは本当にうれしく思います。

昭和も特待2勝だし+合格者倍増、大阪医科も来ましたのでまあいいんです。

ある一定レベルの講師指導は果たしたとは思っています。

その一方で、東邦・日医に関してはうーむ、慈恵では敗戦を喫したのはやはり悔しさが残る結果となりました。

そして、その敗因は英語にもあるのではないかと考えているところです。


現時点で自信をもって言えることですが、

愛知藤田ぐらいの中堅私立医学部だと、英語か数学が無双できればまず合格できるんですよ。

特に今年は藤田に関しては、

英語が160点近辺+数学80点で理科が半分ある人は全員正規合格が来ました。(多浪は除く)

数学160点+英語110点ぐらいだったら無条件の正規合格で、

1次でさえもこの辺を取れていた学生は落ちていません。まあかなりの高得点勝負かなとビビっていましたが、

受験する層がやはり日医とか東邦とは一段落ちるんだなと痛感。

ただ、今回手ごたえがあったのは昭和大学の医学部。ここについては理科が揃えば、

英語でかなり無双できることもわかりました。


しかし、その現時点での流れでさえも東京私立上位校には余裕とはいかないんですよね……。

もちろん全科目揃わなければダメなのもあるのですが、やはり理科とかは捨て問とか出てくるんですかね。

どうしても解けない問題ってあるようなんです。

その一方で、英語に関してはそれがないんですよね…。東邦は単語がえぐいってのもありますし、

日医については馬鹿長い長文を読ませるという特徴があり、少々準備する必要がありますが、

全然手が出ないってわけではないんですよ、多分。そういう状況でもちゃんと処理しきれなかったというのもあり

落ちたわけですから、まあ新たな布陣を敷かなければと思いました。

(それができれば、藤田・愛知は本当に全員合格は行けると思っている)



そういう結果が出たときには私も講師としてのレベルアップが望めるわけですが、

さて、考えなければならないのは、いかに中学の時点で文法を完璧にして、

いかに高校生になったら無駄なく語彙を定着させ、

文法を使いこなせるようになるか
ということですね。


現在私の指導生の多くがかかえている問題は、高2の中盤になると、

練習量でなまじ英文が読めてしまうのもあるのですが、文法の理解の深さや解釈の甘さは多いんですよね。

こうなってしまうのって、課題を十分にこなしていないとか、

学校のことが多くて定期的に課題をやれていないとか、単語を覚える時間ができていないとかから生じるんですよね。

ただ、尋常じゃない量を提示したくてもなかなかそうはいかないという現状があり……。

本気で学校とか抜きで頑張れたらもっと定着できるんじゃないかという学生もいるのですが、

他の科目とかもやらないとダメですし、まあなかなか学校を捨てて頑張ると割り切れない人も結構います。

そういう中途半端な規範に囚われなければならない境遇が多くて、なかなか大きな変革を見出せなかったりします。

(かといって、「すべて信じてください!学校のことをやらなくてもいいです。推薦とかも無視していいから」

ってのも何か違いますからね。)

(英語は本当に授業きかなくても課題とルーティンやってくれたら大丈夫と言えますけどね)

なかなか私の方の課題は愚か、文法事項の復習・演習で精一杯で伸びに伸びているぞっていう学生は

兎に角少ないですね。(もちろん、表面的には偏差値70とか出しているんですよ。

基礎レベルの問題は解けてしまうんですよ。でも、私の中で思っている「できる」レベルではないんですww)




そういう学校の課題と塾の課題の間にあるバランス感覚が、

学生の中ですり合わせがうまくいっていないんだろうなって思うことは本当に多いです。

もちろん中には、それをうまくこなして頑張っている人もいますし、

中には「もう先生の方に傾倒しちゃう!」って割り切っている学生もいます。(実際にそれで高1で英検1級ですからね)

学校の課題をそれなりにちゃんとこなしつつ、塾の方でもガンガン行えるってなったら

本当に現役医学部・旧帝合格は手に入ってしまうし、手に入らんだろうと思える人でも

実は整理するだけで合格が見えるってパターンは出てきてしまうかもですよね…って思っています。

(私はそういう生徒さんを指導したい。

ちょっとしたきっかけと整理だけ与えて、ガンガンやれる環境を与えて旧帝とかにいけるってのが量産できるといいなと。)


東京の学生は明らかに英語ができているなと思えるのは

学校と普段の勉強に大きな負担がないようになっているからだと思っていますが、実際にどうなんでしょうね。

でも、少なくとも結果からわかるのは、地方都市よりも東京や埼玉の学生の方が英語はできますね。

中受も影響しているように思いますが、未だに謎です。

でも、そんなの考えすぎて立ち止まっても進まないので、とりあえず学校の課題をどう凌駕するor

学校の負担を最小限にして普段の課題をクソやれるかを考えるしかないですね。

(この両立ができる学生って多分ある一定領域を越えた能力を持つ学生なんですよね…。

でも、それって能力で片付けているだけで、教育じゃないんですよね…。

教育で改善できるようにするのが私たちの仕事ですからね。)

中学校からガンガンやって先取りすることは正義なのはわかっていますが、そのあとなんですよね。

どう力とモチベーションを維持していくか。それ用の課題や思考をもっと具体化していきたいですね。

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