さて、藤田みらい入試も終わり、愛知医科の公募推薦入試も終わり、
私も少し心の荷が下りました。今年の愛知医科2勝をとるとらないは、死活問題だと思っていたので
学生には相当全力でやってきましたが、果たしてどうなることやら。
ただ、愛知医科の推薦の方は手ごたえありなので、うまくいくことを期待しております。
というわけで、実は今年は推薦受験をした学生で失敗したなっていう人はいませんでした。
もちろん、結果的にダメだったというのはあるかもしれませんが、
それでも今のところ1次落ちは一人もいません。
これは自分の中では快挙で、予備校講師としての務めは最低限果たしたなと自画自賛しております。
正規はなかなかきついのですが、まあ自信はつけてくれたかなって感じで非常にうれしく思っています。
ただ、やはり正規合格を得られないのはぬか喜びを与えることになってしまうので、考えようですよね。
学生としては「せっかく頑張ったのに……」って思ってしまうところはありますよね。
そして、藤田のみらい入試のように1次が来ても2次のハードルがクソ高い以上に、
正規合格して国立受験ができるってなったとしても
「正規きたから、とりあえず医者になれるぞ!」っていう結果を得てしまったら、
やはり国立受験への思いってのは薄れてしまうのかなって思いますね。
これもある意味で「ぬか喜び」で、ある程度の保証が見えてきてしまうと人間そこに甘んじますよね。
過去にも国立受験をメインにして、保険としての藤田の推薦を勝ち取る形で受験をして、合格したのはよかったのですが、
センター試験でこけて、国立はうまくいかず……って学生がおりました。
まあいまだに腐らずに藤田で優秀な成績を修めているわけですが、
もしかしたら力を出し切れなかったということでしゅんとしているかもしれません。
そういう事例もあって、色々考えていると
藤田や近畿のような併願オッケー型の受験を受けさせるかどうかは考えようだよなって思いました。
まあ予備校講師的には「医学部受かれば実績一勝って考えられるからいいじゃない!」って風にも言えるかもですが、
やはり、頑張った学生には最後まで納得のいく戦いをしてほしいし、
そのために講師は学生の力を引き出さなきゃいけませんよね。
まあ、長年医学部受験に携わってきたわけですが、「とりあえず、医学部に合格させる」ということを
ミッションにした受験指導の領域はそろそろ抜け出して、まさに次の高みを目指していかなければと思うんですよね。
(旧帝や医学部を本気で狙うのにどのスタートラインかはどうでもいいのですが、
正直なところ、私は学生には高いレベルを目指そうと思っていてほしいし、
そういう連中を相手にして一緒に高みを目指したいです。
もうまずはその気持ちがないと受からないというのがここ数年でよくわかったし、思い知った。きれいごととかいらない。)
そういうことを本気で思ったら、この推薦入試はあまりこの先は受験させないかもしれませんね。
そして、推薦を受けさせるためには、講師側も先読みが鋭くあることを求められますかね。
数年かかっても国立はいけない、もしくは時間がものすごくかかる…
この辺の見極めをしっかりできるように引き続き、授業の研鑽と情報収集をしっかりしようと思います。