私の授業は高1だろうが浪人生だろうが、長文読解でも文法問題でもとにかく記述させまくります。
マーク問題なんて、確認のために使うとか、学生の復習に使わせることが多いし、
授業でマーク問題を扱う時は、私が厳選したか作ったかの、ギミックが3つぐらい効いたものを使います。
毎年記述させて授業を組んで、毎年記述ができるようになる人、
完璧に記述ができるようにはならなくて英語の理解はある程度できるようになる人、
記述をやらないからマークしかできず、しかも中途半端な人、
何にもできるようにならない人っていう感じで4パターンぐらいは軽く生まれるわけですが、
今年はそれが顕著に出てしまいました。
予備校ではチェックテストというものがあり、毎週英語のテストが行われるのですが、
1年クラスでやって来た学生は白紙を作ることはほぼなくなりました。
でも、マークに傾倒して準備をしている人は、記述を一切書けるようにならないし、むしろわざと避けるし、
まあ情報処理レベルの読解力しか手に入れられないので、愛知医科や藤田の問題を解きぬく力は
なかなかつかないというか、藤田の場合はほぼ合格点に到達しません。
ただ、これは100%学生が行けないとも言い切れなくて、多分講師の中に
「マークで受かるところに行かせればいいか」ぐらいで仕上げている先生ってのも多分いて、
本当の意味で英語力・読解力をつけていないで医学部受験に臨ませるって感じで
学生を実は苦しませるんですよね。
(私のところにきて間もないと、記述の多さにビビる人も多いし、ただテキストを見ているだけで覚えてきた人は
びっくりするほど私が作った問題は解けないし(基礎問題ですし、やった範囲でしか出さないのに…)、
本当の意味で勉強してきたの??って問いたくなるレベルが大半です…)
正直ですね、マークだけちゃんとやれれば受かる医学部ってあるにはあるんですけど、
まあ今度は解けるって問題よりも「正確に解いて高得点」・「時間拘束の中で高得点」という戦いしかできないし、
そういう人ほどちゃんと単語も覚えないので、例えば順天とかはマークで処理しやすくても
結局意味わからんということでアウトで、私立医学部でも学費が高いところしか狙えなくなるんですよね…。
記述をやらないと、藤田とかまずはなっから選択肢に入らないんですよね…。
ちょっとした和訳でしょって舐めている人もちゃんと記述練習してなかったら
帝京の和訳や説明でさえ手こずる学生はまあ結構いると思います。それでいいのか??
記述対策って、ただ「国公立を受けるための方式」って割り切れないんですよ。
文章構築を自分ですることで初めて、読解力がつくんです。
医者になった時に、いやサラリーマンになった時に人に説明するとか文書を書くときは必ずあるんですよ。
その時に文章的なものを書くことに抵抗があったら仕事にならないし、周りともうまくいかなくなりますよね…。
何も考えていることや、読み取ったものを書きまとめられなければ、それは風景を眺めているだけと一緒。
記述をすることは何事も言語を学ぶ上では当然のことですので、どうか勉強する方法を改めてください。