さて、昨年までいた予備校でも今年の予備校でも、
質問の時間を設けるなり、自習中に先生が常駐している場合があったりと結構試行錯誤しているところがあったわけですが、
私は正直なところ本業といいますか、教える業務が多いのもあり、
質問をじっくり受けるというのは、予備校でも比較的ないがしろになっている部分かもしれません。
まあもちろん、毎日のように予備校で質問を受けるわけですが、
それでも完璧に答えているわけではないかもしれませんし、
学生の中にはもっとじっくり話したいという人がいるかもしれませんね。
最近では大手予備校でも、質問タイムで常駐する日があるということを聞き、「大手も少し変わったね」と
いう感じで、学生に寄りそう形を無茶苦茶とっているなと感心します。
でもですね、常にチューターが常駐しているとか、常に先生がいる!!っていう状態、
つまり常に誰かに訊けばいいって状況をつくることはその人のためにはならないことが多いと思っています。
大手予備校だと学生数も多いので、誰かいるっていう状況があってもいいかもですが、
まあ訊くことに依存しすぎて自分でできるようにならない場合があるんですよね。
過去に「質問事項がもはや授業の復習そのものになっているから、もうそれは授業だ」って
怒っていた先生もいたり、
英語でも「先生、この英文のこの箇所の和訳が全然わからんから、全部読んで内容を含めて教えて」
とかって言われると、「え、それはもう20~30分は軽くかかるからなぁ」ってなることがあり、
「うーん、それは授業でやってもらった担当の先生にお願いした方が早いし、時間がないから最低限のことね」って
なることはあります。何が言いたいかと言いますと、
質問という言葉はカッコよくみえて、正当なもののように聞こえるのですが、
実は中身が伴っていない場合も多く、答えを教えていることに等しいものも実はかなりあります。
なので、私は学生にはとにかく「覚える」ことを徹底させるって作業を突きつけます。
あのですね、英語において、覚えるって作業がある程度できない時点で質問できる
ってことは正直あまりないんですよね。
関係詞とか比較、仮定法のような単元は手順があるので、ある程度質問が出やすい部分ですが、
それでも「〇〇はわかるが、××はわからん」みたいなレベルなんで初めてできる感じであり、
正直質問の質で学生の勉強進度も理解度も見えてきます。
まあ、今の時代では「先生へのとっつきやすさ」がないとダメって感じだし、
常になんでも揃っている状況ではないとサービス的にはダメじゃんっていう雰囲気がありますが、
やはり勉強って最後の最後には自分でできるようになったり、乗り越えるって形でやっていかなきゃいけないわけですよね…。
私も昔は師匠に依存しまくって常に質問にいき、それがいい!っていうことだと思い込んでいたのですが
「高橋君、君は授業で何も得ていないんだね。君は聞く耳を鍛えるべきだから、あえて話さない。
これも師弟関係の中でのコミュニケーションだ。とにかく、もっと授業で言われたこと、メモったことを覚えておいで。
それを話せるようにしておいで。」
あー、「これか。俺は復習が甘かったんだな。」ってなったんですよね。
まあ、大学の授業は概念に近いことだから、なかなか質問が出ることも多いのですが、
受験勉強は本当に覚える事、
皆さんが嫌いな言い方をすれば暗記事項が優先されるものです。
でも、それぐらいやれてなんぼ。だから、旧帝や医学部受験って大変なんです。
その辺がクリアできない人が医学部に行ったパターンは本当にいないor時間がかかっているので、
マジでそういう世界に飛び込もうと思っている人は、こういう暗記事項を真剣に取り組んでほしいなって思います。
「海外の勉強って暗記しない」みたいな雰囲気があるように見えますが、全然そんなことはなくて、
むしろ「読んでいるうちに大体は暗記できるよね?」って感じで、むしろ求められていることは高度ですwww
暗記は本来当然なモノなんですけどね、勉強においては。
testlikeになりすぎたから暗記ってのが間違えているみたいに見えるんですよね…。
そういう人を創り出さないためにも、引き続き自分のスタイルは貫いていきたいなと思います。
みなさん、マジで覚えることから逃げないでくださいね。