補欠繰上り戦線はまだまだいくらか動いておりますが、
今年は4月の繰上りはおとなしいですね。終息しましたかね…。
さて、補欠繰上りですが、3年前に4月5日まで来たのを覚えております。
もちろんそれよりも遅い時期に来たところもあるようですが、まだあと本日入れて4日以内は動くのではないか
と思っております。でも、動いても各学校5~10番以内でしょうが、それでも期待したいですよね。
本人はきっと不本意に思うかもしれませんが、
行く行かないに関係なく医学部に受かったらやはりすごいんですよ。
なので、その勝利をとりあえず得てから身の振り方を考えてほしいなと思います。
そんな戦線の中で、毎年補欠がよく回るなぁと思うのは、
何と言っても兵庫医科・日医・昭和・慈恵といったところでしたが、波乱も多かったですね。
今年は北里や岩手医科、東京医科が補欠がすべて回って、2次落ちにも回るというのがありました。
過去に関西医科が6年前ぐらいにそんな感じでしたが、今年はまさかの複数校で起こったので
もはや大事件でしたね。私の指導生もそれで救われた学生が結構いました。
一方、愛知や藤田はむしろ微妙なところで、愛知は130名回ることもあれば、
今回みたいに60名でうろうろする年もありますが、今年は愛知の一般前期は94番、藤田は32番までですから
まあ思ったよりは来たのかな?って感じですかね。
藤田に至っては、もうどの方式が回るかもわからないし、前期で30番回ればいいぐらいになっており、
昨年のことですが、正直補欠が回ってくるかさえも微妙で、私自身教えている学生の補欠1桁2名いたのですが、
今日までビビっておりました。前期7番まで回ったのギリギリでしたからね…学生も焦ったでしょうね。
反対に後期12番を持っていて、あ~え~ここきたの?ってのもあり、本当に読めませんでした…。
こんな医学部受験の補欠の戦い、受験生としては1度だけで充分ですよね。
私はこんな戦いにもう10年付き合ってしまっていますが、
言い切れることは、補欠狙いで受験するなら最低2年はかかると思っていい!
まあ、補欠って回ってきません。というか、1次合格をもらうのもそれほど簡単ではありません。
記述模試で偏差値65がすべてそろってやっと底辺層の私立医学部の1次突破が見えてきます。
偏差値70でそろえても全勝できないのが現実。(記述模試の理科は医学部と少し違うのであてにならんし、
(むしろもっと理科科目はスコア的にぶっちぎる必要がある)
そして、先ほど挙げた補欠が回る
兵庫医科・日医・昭和・慈恵の共通点は
すべて問題は記述方式(英語は少なくとも)!
だから、見てわかるレベルでは解けないし、
そういう記述で頑張ったからこそ補欠のラストチャンスが
めぐってくると考えた方がいい!
今年も基礎をしっかり固めて、記述でベースを作ってうまく頑張った学生は
第1志望は厳しかったという学生でも、合格0は免れたかなと。
正規でちゃんと受かりそうな学生は、とにかく記述も国立医学部志望生とほぼ同等にできるし、
下手すると、中途半端にセンター逃げ切りぎみの国立医学部志望者よりはるかにできる学生だったりします。
(ちなみに今年6勝した学生は個人的にものすごく忠実にやってくれた学生の一人で、
国立志望者よりも筋がよかったというか、大きく改善していることがよく分かった!
謙虚で自分の実力をよくわかっている学生で、本当に見ていて楽しかったです!感動をありがとう!)
なので、1年でケリをつけたい人は効率とかを意識する以上に、記述ができるぐらいまでの実力をつけてください。
きれいにまとめすぎる戦いをしたいなら、
帝京・金沢医科・埼玉医科だけに絞って勉強するといいと思います。
ここはオーソドックスなマーク対策だけで行けるし、
帝京については、苦手な科目をかなり削いで、英語も記述がなくても合格できるわけですから、
それ専願の勉強法もないわけではないです
(これは正直ある先生が実証してしまい、今年も一人合格者が出てしまった)。
まあお勧めはしませんが、勝てば官軍というところで、手っ取り早く終えたい人は考えてもいいかもですね。
(私はそういう医者を認めることができませんが)
正攻法で頑張って戦って、勝利の味を知ってほしいなと思う次第です。
可能性は狭めず、未来をしっかり見据えて、1年間頑張ってください。