わが軍も風邪引きさんが出てきたので、
勉強よりも体を治すことを優先し、万全な体制をつくってほしいものです。
さて、11月を迎えて早一週間。
そろそろやることがラッシュしてくる時期だと思います。
しかし、焦りは大きな油断を生むので、
常に平常心でいることを心掛けなければなりません。
第3回のマーク模試が終わって、
著しくスコアが落ちる人もまれではないのですが、
だからといってセンター試験の勉強だけしているのは野暮です。
では何をするのか。
国立志望でセンター重視になる人でさえも
この時期はまだまだセンターの過去問に出さなくていいです。
「えっ?」と思う人も少なくないでしょう。
しかし、次の2つの理由からこう考えます。
1つは、万が一センター試験の傾向が当日変わっていた時に、
今までやってきたことが出なかったという落胆さが大きいからです。
よくセンター対策を万全にしている人がいますが、
それは邪道です。型にはまれば確かに強いですが、
そうでなかった場合の臨機応変さが一気に失われるので、
よほど苦手な教科でない限り、こういう偏った勉強はしない方がよいでしょう。
特に国語、数学、英語は理解がものを言うので、
偏った勉強をしてはいけないと信じています。
まあもろ刃の剣ということです。
もう一つはセンターの問題ばかりやっていると、
センスが落ちるからです。
センターと2次試験の問題の作り方は当たり前ですが違います。
センターは基礎的な問題への正確な理解とスピードが試される試験で
国立二次は深い理解を重視するものですので、
みそもくそも一緒にしてはいけません。
そして、国立志望者は1000%2次試験を突破しない限り、
国立大学に入れませんので、2次試験対策をこなさなければなりません。
その対策はさすがに一朝一夕でできるわけではなく、
日々の鍛練が必要不可欠になるわけで、おろそかにはできません。
すると、本来はどうしても2次試験に焦点を合わせた勉強をしていくべきなのです。
確かに、センターのスコアで合否が決まってしまうようなところもありますが、
そのためだけにセンターに一本化するのは、やはりリスクが大きすぎます。
オーソドックスに勉強していると、
難しいものをこなしていく過程で、必然と基礎に立ち戻ります。
その過程を利用してください。
つまり、センター試験で必要な知識は2次試験の勉強でも培うことができるわけで、
本質にかかわる勉強をすることで、負担は軽減できます。
超上位の学生たちの会話の中で、センター関していえばこういった内容になるでしょう。
「センターはできて当たり前。90%は取れるレベルには勉強してきた。
でも、センターばかりやっているとセンスが鈍って、本来の実力は発揮できないから、
まだまだ自分磨きの勉強をしよう。」
これは、私が学生の時、私がすげーなって思っていた連中の会話です。
現役の時の私はさすがにここまで大口を叩けませんでした。
当時はそこまで実力をつけきれていなかったのですね……。
でも、彼らの発言の多くは的を得ているものでした。
彼らはセンターに時間を割くよりも、
もっと総合的に力がつくような学習をしているのです。
「そりゃそいつが頭がいいからだろうが!」と思うかもしれませんが、
過去問をやりこむことは形式を自分に植え付けるだけで、
理解は深まらないことが多いです。しかも、基礎ベースのものなので、
わかっているものも多く発見は少ないでしょう。
だったら、もっと自分のレベルを加味した問題集をこなした方が
彼らは得策だと考えているわけです。
非常に合理的で、よく勉強をわかっているなと思います。
11月はまだまだセンターや大学の過去問に手を出す時期ではありません。
さわりを解くとか、とりあえずざっと見てみるぐらいで十分。
過去問を解きぬくのは12月からでも全然遅くありません。
今はまだ実力づくりに励んでください。
実はそのほうが近道です。
代ゼミや河合のセンタープレもまだまだあります。
ぜひとも11月をいい時間にしてほしいと思います。
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