今週インターネットで英検の結果が出て、生徒たちは一喜一憂していました。
中学生は基本的に英検と漢検は受けるように勧めています。
そして、今回は中2で準一級に挑戦した生徒もおり、
なかなか強者ぞろいです。
(残念ながらその生徒はあと5点で涙を飲みました。(それでもすごいと信じています!))
そんな肉薄した戦いをしているなかで、
大きな収穫を得た生徒が一人出ました。
それは、高校2年生で英検3級に合格した生徒です。
実は、もっと快挙を上げた生徒はたくさんいますが、
正直この合格を聞いて飛び上がらないわけにはいきませんでした。
もちろん、英検3級は中学校の範囲ですので、
高校生でしたら受かって当然ですが、その彼にとっては大きな自信になりました。
その彼は私が中2のときから指導しているのですが、
その当時はとにかく学校にはいかない、ひきこもる、ゲームやり放題という
正直最悪に近い状態でした。(幸い、僕の話は聞いてくれたので、よかったです。)
匿名とはいえ、その本人のプライバシーにかかわるので詳しく書きませんが、
とにかく彼の周りに不都合で理不尽な問題があり、
それは彼の精神を完全に崩壊させてしまい、とにかくつらい時間を送っていたわけです。
もちろんそういった大きな傷を受けたせいで、
彼はカウンセラーが手を焼くほど繊細な心を持っていた生徒になってしまい、
なかなか大人が言うことに真剣にとらえることはできなかったでしょう。
しかし、そういった紆余曲折の中で、彼はもがき苦しみながら、
彼が正しいと思ってくれる理解者(親御さんや私やお友達)と
健全でかつ自由闊達なセンスをつくってきて、およそ3年頑張ってきました。
そこまで意気消沈させられて、何かを成し遂げることがどれだけ大変か。
たとえ、普通に考えて英検3級は簡単だと言われても、
彼にとっては大きな大きな壁にしか見えなかったと思います。
それが今回ギリギリで合格したのではなくて、65点中56点という
余裕の合格を獲ってきたのは、彼の大殊勲です。
悪い流れを消してやろうという彼の意志は、誰よりも強かったんだと思います。
そして、今度はこれを機に、1月に準二級を合格すると意気込みながら、
ひたすら英単語と高校の英文法を覚えています。
私の見立てでは、こういう風にスイッチがはいいてしまったら、
普通に高校にいってへらへらしながら
赤点とっても知らんふりをしている連中よりも
数段知識の入るスピードが違うとみています。
現に、今日はたった1時間で関係代名詞whatと
関係詞の非制限用法をほぼ理解してしまいました。
基礎の威力もそうですが、
この勢いこそすべて常軌を逸した時間を形成しているのです。
学校の先生や塾・予備校の先生は
生徒の出来・不出来を過度に意識して見るようになってしまい、
自身の名誉や業績うんぬんへ比重を重くして考えるがために、
出来が悪いと思われてしまった生徒は、損をしてしまいます。
もちろん、そうやって捨てきるというのがポリシーで、
エリートを創り出すのが使命だと掲げながら授業を行う先生が、
いてもいいとは思います。
しかし、私はそれ以上にちっともできなかったやつが
下剋上のごとく、下が上を脅かすという系図ほど面白いものはありません。
(ジャンプ漫画の読みすぎでしょうかね(笑))
今は鎌倉時代ではなく、チャンスが転がっており、
どうにでもできるチャンスの平等性は日本では比較的ある以上、
私はそれに気づいて境遇を変えられるとひそかに信じている生徒に
そのきっかけを与えたいと思っております。
そして、どん底を見た上で頂点にたったときに初めて、
なかなかうまくやれない人の気持ちを汲めるエリートが生まれると信じています。
今日ご紹介した彼にも、そういうエリート思考は植え付けて、
さらなる高みを目指しています。(本人は本気になっているのでいいのです!)
まだまだ彼の快進撃は続きます。
彼は征夷大将軍、私はその参謀として、私たちは天下人を目指します。
(名古屋だけに戦国時代っぽくいってみました(笑))
とにかく、このことがうれしくてうれしくて、彼に許可を取って書いてしまいました。
以上です。
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