今年は年末あたりから依頼が集まりに集まってやっと少し落ち着きましたが、
先週に1本浪人のご依頼をいただきました。今年もありがたいことにわんさかご依頼が来ているのと、
色々なお話を聴いたり、話したりしています。
しかし、スケジュール上お断りしている状況もあり、なかなか皆様の予定と合わないですね…
そんな中、今年我が軍の門をたたいてくる受験生のパターンに多いのは
「真面目にやってきたのだが、うまくいっていない」とか、
「先生の言うことをやってきたのだが、そんなに結果が出ていない」とか、
「模試のスコアが良くても、本番で模試ができていない学生に負ける……」
という結構悲しいお話が多いです。
もちろん、私自身親御様や学生さんと直接話していますが、全員マジで真面目な方だらけで、しかも結構冷静。
うーん、ではなぜ落ちてしまっているのか……。
これは高次的な反復への移行失敗ですね。
要するに無駄な反復を行ってしまい、より難易度が高いものを扱っていなかったor
難易度を高いものにも対応できるほど細かく解釈しなかったか。
基礎事項を生かすべきところで躓いた結果かなと思っております。
高次的な反復へ行くためには、
必ず自分にとって普段解けないであろうものにぶつからなければなりません。
こういう学生に多いのは、基礎レベルの問題集は結構やっているんですよね。
「あと4択系の問題集は結構真面目にこなして、イディオムも結構覚えている!
そして、文法問題なら解けている…だから大丈夫!」
……真面目な学生の感覚ってこんな感じなのですよね。
信じきっているんですよ、解きやすい問題集を。
でも、そこが実は落とし穴で、そればっかりやっているのでは
実力は維持できるかもしれませんが、向上することはありません。
人間は自分が読める者しか読みません。
でも、受験は自分が読めないかもしれないものが出ます。
読めないものがでてしまったら、当然本番では読めないので、合格しません。
というわけで、読めないものが本当にないレベルにするために、
受験期間中は本当に貪欲にステップアップして
問題の難易度を上げていかなきゃいけません。
そして、それがあまりにも歯が立たない場合に、
一度解きやすい問題に立ち戻ってみて考えるのです。
この繰り返しをしていくと、ある時点で難しい問題が解けてくる日が来ます。
そして、以前に難しいと思っていた問題が解けたことで、
そのレベルの問題をこなせるようになって、
また更に高いレベルの問題にぶち当たって、繰り返して……無限ループです。
ある優秀な学生に「英文解釈の透視図」とか「ポレポレ」とかやったことある?と尋ねると、
「いや、ないっす」と言われ、王道をやっていなかったこと、
構文処理をあまりしたことなかったことに実は吃驚していました。
(透視図もポレポレも個人的に和訳は別にして、英語の問題チョイスは良いと思う。)
マーク模試・記述模試で偏差値70を取れている人でも、
説明させるとズタボロっていう人は最近多いですが、
実は今回話を聞いている学生の多くが難しい問題を知らない人が多かったりします。
大手予備校のテキストが情報たっぷりにきれいにまとめられていることも仇になっています。
学生はそれを覚えればいいんだっていう一種の洗脳にかかるわけですが、
予備校のテキストは基礎事項がきれいすぎて、癖がある問題や、
ちょっと変わってしまうと全然解けない人も結構いるんですよね。
綺麗な問題ばっかり解いていてはダメで、難しいなあと感じるものでも
食わず嫌いにならずにガンガン解く努力をしましょう!!
早速スタートダッシュ早めな学生には和訳と読解と英作文の洗礼を与えています。
さーて、どれだけ進められるかな。