さて、医学部受験も無事いろいろ終わってきましたが、
先ほど1人の学生が関西医科大学正規合格の連絡をくれまして、
これで今年は関西医科が正規2勝となりました。久々の合格です。頑張りました!
さて、そんな結果がちょろちょろ舞い降りているのですが、
とりあえず今は正規が来ていない学生には後期受験を死ぬほど頑張ってもらっております。
文法の基礎知識を詰め切る努力をする学生、
基礎を詰め切ったが使いきれないのでじっくり練習しまくる学生、
長文のマーク問題をとにかく強くしたい学生、
記述で死ぬほどスコアをとって他の学生よりももっとリードを取りたい学生。
とにかくたくさんいます。前期試験で見事に散ったor1次ホルダーであるにもかかわらず
そういう風に思えるのはなんででしょうか。
そう、浪人の恐怖を知っていることorそれを聞いて慄いているからです。
私の学生の周りには結構浪人生がおり、現役生はその授業の後に浪人生と通りすがったりして、
実際に浪人生を目の当たりにして「あの生活はやべぇ」って思うんでしょうね…。
(1浪の学生であっても、私の周りはかなり勉強させますし、課題もそこそこ容赦ないです。)
でも、世間というか、これは名古屋だけかもしれませんが、
「医学部受験で現役合格は至難の業。浪人するのは当たり前」
ぐらいの気持ちで突っ込んでいる人って結構多くて、正直な話、2~3浪って地味に多い気がします。
一時期と比べたらかなり減った印象でもありますが、それでも2~3浪は結構少なくありません。
国立医学部を目指すとなると、結構浪人を重ねてきています。
しかし、ずっと同じ数がではないだろうかと思えるのが、
4~5浪以上の多浪生ですね。
ここまで浪人すると大学1つ出れてしまうので、正直一度考え直さなければならないかなと思います。
ただ、言っておきますが、多浪生はかなりきついです。
過去、いろいろな予備校や個別指導塾で指導してきたり、授業依頼をいただいて指導してきましたが、
多浪を重ねている人の多くは、「一筋の光さえも全然見えない」というパターンが結構多いです。
基礎が全然出来上がっておらず、現役で受験を迎え、0スタート状態で浪人
⇒3浪ぐらいまでで一通り実力をつけるが結果が出ず…。⇒そこから心が折れてずるずる⇒一念発起??
という具合で多浪が出来上がっていくかなと。
または、それなりに物事をこなせても
考えたりする作業をおろそかにしたり、覚えることに労を向けずに来た学生はやはり合格に苦労するなと。
そういう学生は、惰性で問題がこなせてしまうほど問題集の問題を知り尽くしてしまい、訓練ができないことが多く、
根本の問題を解決するまでに時間がかかることがあります。
もしくは、ことごとく落ちているにもかかわらず、「まあ今年はなんとかなるっしょ?」と
少し軽めな精神をお持ちな学生はずるずる行って、6浪あたりで現実をみるとかってのも結構ありますね。
この場合は4浪あたりで実力に気づいてドロップアウトするのですが、引くに引けない方も出てきますよね。
でも、そういういばらの道を承知で選んでいるのであれば仕方がないですし、
自分である程度巻き返そうと思ってやっているのであれば、僕はやるべきだと思います。
でも、そこまで賭けたからと言ってえらいとか、何かを潤沢な富を得られたとか
そういうものでもないことを自覚したうえで、
自分の意地とかプライドとか、その仕事に対しての使命感みたいなものが本当にあるのであれば、
ぜひとも頑張ってほしいなって思います。そして、それを前面に出して、
1年でも早く医学部受験を抜け出して、医師としての修業を積んでほしいなと心から願っております。
そう、多浪への道は人生をかけた戦いになることをどうか忘れないでください。