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雑記

受験生も現役生も、ハマる・ハマらないは確かにあるけどそれに賭けるな!

医学部受験の前半期がほぼ終わり、ここからは後半戦が始まりますかね。

一方で、2次試験が多くのところで始まり、1次を勝ち抜いた学生はそれに向かっております。

ぜひとも自分を出してうまくやってくれることを祈ります。

そして、僕の予想では今年は補欠が結構回るのではないかと思っております。


一方、福岡大学医学部の英語はどうやら難しかったようですね。

そして、「当てはまらないものを選びなさい」問題が復活してしまい、

指導学生には言っていたのですが、対策を入念にはしておりませんでした。

(そして、私は福岡対策担当ではなかったので細かく言及もせず…)

また、久留米は要約問題が出たようで、これもなかなか厳しかったかもしれませんね。

幸い受験した学生がほとんどいなかったのですが、これも準備不足な人は痛い目にあったかもしれませんね。


さて、令和初の医学部受験はなかなか変化球があったり、難しいが連発したりと、

例年通りのパターンがどの科目も正直少なかったですね…。

でも、受験勉強はこういうことを想定して勉強していなければ合格しないと思って下さい。

「問題が解けるところ・解けないところ」で大学を選んでしまうと、

正直申し上げて受けられる大学は一気に減ってしまいます

例えば「記述形式がもう無理」ってなると、この時点で藤田と日医、大阪医科・関西医科とか

まあ和訳一本でもダメってなったら、昭和も福岡も東海も久留米も・・・・・・

ほーら、一気になくなってしまうんです。そして、マークのみの大学ってなると、

川崎・金沢・北里…帝京…ほら、もう授業料が高い大学しか残らなくなるんです……。

これが数学もかけ合わせて考えたら……もう受けるところとか運ゲーレベルになるんです。

というわけで、英語と数学は必ず国立2次レベルぐらいに仕上げる気でやらなきゃダメです。

そうしなくても戦略的に勝てるかもしれませんが、それはもはや運ゲーの世界で、

多浪生の中にはこういう粘り勝ちで1勝を勝ち取るとか、

そして医学部予備校はこれを美談に変えて「諦めない精神」的に情弱を訴えに来るわけです。

それでいいんですかね?マジで。

つまり、そのときハマった・ハマらなかったで勝負しているうちは学校を選べないし、

合格には遠く及びません。

どの科目もまずは国立医学部には通用しないかもしれないが、

一般学部の国立・旧帝には手が届くかもだぞっていうレベルを意識して

基礎を作りつつ、応用する力をつけて処理するという形で勝負する姿勢を作るべき
です。

私は相手が英語が苦手な学生であっても、容赦なく英語を書かせますし、

和訳をしっかりさせますし、最悪の最悪でも日本語を読んで、ポイントとなる記述をさせます。

そういうことをしないと、マーク形式で解答なんて思いつかないし、

ただ本文から似てそうな回答を探す作業しかできなくなってしまうんですよね。

それって「読む」作業といえる訓練ですか?

そんなの授業なんて受けなくても自分で辞書引けばできますよ。

そういう戦いをするために、予備校や家庭教師、コーチングまがいのことにお金をかけるのは

やめた方がいいし、そもそもの医学部受験なんて目指さないほうが楽だし、

もっと違う方法で稼業を手に入れられますよ。


ある指導生が私に指導してもらってからよくこういいます。

「先生に会ってから、本当の英語の厳しさと覚える大切さを知った。

今まではテストをしのぐことしか考えてなかったし、それでやっていたから模試では一切点数が取れないし、

得意な科目まで大変なことになって初めて、先生の言っている覚える作業の積み重ねの大切さを知った。

この代償はでかいし、つらいけど、現実知ったし医学部で楽するためにはやめるわけにもいかない。

もう勉強まがいを教えてもらったあの時代には戻りたくない」

こういう純真な生徒が、中途半端な指導をいただいて、簡単な方法で行けるかも的な夢を見させられて、

実際に結果がやってきたときに絶望して……そういう想像力がテスト対策だけしている人たちにはないんですかね?

一般試験では手も足も出ないって指導は社会悪なんですよ、マジで。

ハマる・ハマらないとかほざかせている時点で、もう指導は失敗しているんですよ。

そして、受験生には申し訳ないけど、勉強が失敗していることなんですよ。

ある程度全部できるようになって、「これが出たらいいなぁ」ぐらいの淡い願望ならかわいいですが、

どうかヤマを張るような勉強だけはしないでください。将来の自分をダメにしていますよ。

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