先日、2年前現役で名大医学部に合格した卒業生とお話ししたのですが、
相変わらず後光を放っており、我が道をしっかり突き進み、いい感じで学生をやっていました。
2年前は私の中では過去最強の実績となって、どの学生も死ぬほどやって
医学部合格を根こそぎかっさらった年でもあり、良く覚えております。
そんな彼をみていて思ったのは、今も昔も
やはりストイックに目標以外のことをせず、
とにかく一点集中で極めていくのが大事!ということ。
彼が昨日話していたことで印象的だったのは
「僕はあの勉強していた時のことをあまり覚えていない」と言ったこと。
彼は毎回尋常ではない量をこなしていたし、添削も容赦なかったわけで、
傍から見ていた私からしたらなんてサディスティックな人生を送っているんだと見えるわけですが、
彼にしてはその驚嘆をあげる暇さえもなく夢中に頑張っていたからこそ
あのときの細かいことを覚えていなかった(人に言われて思い出し始めたらしい)
のだろうなと、彼のすごさの秘密を垣間見ることができて、なんか私としてはわくわくしました。
本当に追求できる頭脳は勿論のこと、精神も努力する才能まで備わっているので、
彼は間違いなく良医になると信じて疑いありません。彼の将来に大いに期待しております。
そんなわけで、また学生から勇気をいただき、
そして、「やっぱ、それだけやらなきゃ医学部現役とかないよね」って再認識して帰ったので、
指導生には引き続きビシバシ無理難題に近いことをこなしていただこうかなと思います。
東京や大阪にはマシーンみたいに勉強できる学生がいたり、
小学生の時から勉強生活が身についている学生がたくさんいるわけで、
そういう学生たちが順当に医学部や旧帝へ行くわけです。そこの牙城を崩すためには
それに近い勉強量と効率さと一点集中による勢いが必要不可欠ですし、
普通の勉強量ではどうにもならないんですよね。
名古屋はまだいい方(医学部のことは本当によく知っている)ですが、もっと奥の方に行ってしまうと、
雰囲気も教材も講師(講師は有能な方がいても情報をもっていなかったりするので…)も
一気に少なくなります。ネットで世界知らないことが減ったわけですが、
都市部の学生はそれが整理されていて習慣のように身につくレベルで情報を得ている分
やはり時間的に他のことにあてられるわけで有利にかわりありません。
まだまだ私なんて知らないことだらけで、色んな人のお知恵を借りて生きているわけですが、
こういう熱心な学生にまた会うためにも頑張らなければなりません。