さて、昨日は藤田のAO入試でしたが、
学生の手応え的には正直微妙で、英語は少し難しかったようです。
ただ、日々順当にスコアを残している学生だけは「いつも通りでした」という返答が返ってきたので、
少し安心しました。さあどうなることやら…。
今年はなかなか英語だけで考えるとなかなか大変な状況で、
去年ほど悠長なことを言っていられませんし、余裕がありません。
その一つの原因は暗記事項が早い段階で覚えきれていない・
覚えきれたものを演習で反復できておらず不十分なまま10月を迎えてしまった
または単語帳に固執しすぎて英文を読みこなしていないという感じで、
模試でもなかなか傷が大きい結果となっております。
ずば抜けてできる学生がそれほどいないというのが本当に怖く、少しお尻を叩き始めているところです。
しかし、これ以上に大変なのが来年で、受験で戦える高2生は私の見立てではまだ1名のみで、
それでもまだ国立医学部に完勝できるという感じではないので、年内までみっちり仕上げていきます。
先ずは英文がすらすら読めるレベルにと目指していますが、
他の受験予備軍たちの多くはまだまだ文法事項で戸惑っております。
なかなか覚えられないというのが続き、同じ単元を何十周もやっている学生もいます。
こういうことができる努力値は非常に褒められるのですが、
やっていてもできるようにならない・先に進まないという状況は正直まずいです。
でも、真面目に努力できるが、理解することに苦しむ学生に多いのが、
「覚えるまで先には進めない」という思考の凝り固まり…のパターンですかね。
こうなっていった場合は、私たち講師陣から何か提案をしたリ、アクションをかけたりしなければなりません。
そのうちの1つは、「簡略化!」ですね。
やはり覚えられないものは容易に覚えられないので、
「●●はこういうもの!丸暗記!」と便宜を図るのはある意味で方法です。
結局覚えなければ始まらないのが語学ですので、フレーズ的に覚えてしまうor
文法的にはこういう言い方がある+例文として覚えちゃうとするのはアリだと思います。
ただ理屈付けは後回しでいいので、後ほどちゃんとやりましょうね。
よく理屈がなければ覚えられないと言う人がいますが、
単語の語源まで1つ1つ丁寧に覚えなければ単語が覚えられないのであれば、
それはよほどの知識旺盛な博士か、体系的に覚えられない不器用ものです。
大半は後者であり、理屈がなければ覚えられないは甘えです。それができなきゃ覚えられないのであれば、
多分実用的に覚えた知識を習得できません。
(僕はクイズが嫌いなのですが、その一つはこうやって
うんちく野郎感全開で頭でっかちな人をたくさん作りだしている装置だと思っているからです。)
そういうコレクション的な知識習得はやめましょうね。全然すごくないです。
簡略化してもいいからとにかく使える知識を持ちましょう。
そして、その後で問題をたくさんやりまくって、たくさん間違えてください。
その集積がまた知識に変わったり、学生への新たな気づきになることもあるので、
簡略化からの問題を解きまくって確認というのは、一時的にはありです。
今年はとにかくこういう簡略化・ダイジェスト版を丸暗記してもらうことが優先される学生が多く、
深さが足りない学生が多くなったのは少々現高2生の多くの学生にとって、そして私としても誤算でした。
ただ、それではダメで、文法問題で捻られたり、英文問題で読めなかったりすることが
いつかは出てきます…。あとは簡略化しすぎてしまうのは問題で最低限度の知識の重さは
保ってほしいですね。(ここが講師の裁量というか、腕の見せ所)
我が軍の学生でこうやってきて一人結果を出してきた学生がいます。
まだまだ簡単・基礎的な事だけしかできないですが、
それでもセンター基礎レベルでしたら上位層とそん色ない実力かもしれません。
1年頑張ってきて、ちゃんと積み上げました。偉い。
やっと長文事項について本気でやれるかなという感じになりました。
学生に合せて勉強の仕方を常に考えなきゃですね…。