fc2ブログ
雑記

どんなにうわべが良くてもわかってしまうものなのです。

先日、埼玉の皮膚科に行きました。

私がお世話になっている皮膚科の先生はなかなか愛想がない方なのですが、

見立てがものすごく良くて、患部を見てすぐに「これはこれ」、「あれはあれ」と断言して

本当にそれに合った薬を処方してしまうので、相当なお方。

ネットでは評価がイマイチなのですが、私には絶大な信頼を得ている先生です。

さて、一方で名古屋で3件ほど相談に行ったのですが、基本的には紋切り型のことしか言わず、

本質的な部分は「とりあえず薬を続けてみよう」、「血を採ろう、検査しよう」と得点だけ加算して

医療費をふんだくっている所ばかりで、まあ根治というところに至らない医師ばかり。

(もちろん名古屋にもたくさん名医はいるので、医師全体を批判する気はないですよ)

ちょっとお金がある方なら、遠くに足を運んででも良医に診てもらうだろうなという感じに

この世の中もなっていくのかもしれないって正直思っております。(アメリカはそれが顕著になっていますよね。)


さて、なんでこんな話をしているのか?

これはやはり採点していたり、指導していたりすると

よくわかることがあるのと同じであると言いたいがための導入ww

こういう医師たちがとった行動をaction biasというのですが、

とりあえずわからんけど、なんかやって「俺たちは医師としてなんかやったんだぞ」っていうことを

示しておかなきゃカッコがつかないからねっていうことを優先する行為を意味しています。

これを実はやはり学生もよくしてしまうのです。

これは記述模試が返ってきて思ったよりもスコアが伸びなかったとか、

実際に問題を時間内に解かせたりしていると、学生の本質的なことがよくわかります。

例えば記述模試ですと、学生の答えを見たあとの採点処理と私の採点処理、

もちろん長年みている後者の方が的を得ていることが多いのですが、

「思っている以上にスコアが削られていたから気を付けるわ」というコメントをもらうと、

「いやいや、貴方わかってないわよ?実力的にある部分が不十分なんだって。」

といいたくなることが多いのですよね。

また、宿題にすると正答率がいいのに、実際のその場で解くと全然時間内に終わらない学生とかいます。

これも自分に甘く、あることが高速にできていないがために終わらない、

もしくは高速にできても「ある力が足りない」が故に正答率が上がらないから

というのが指導者側からするとわかるのです。

これは、「とりあえずできてなきゃ」っていうaction biasが働いているわけですよね。

まあ誰にでもあるので、これを咎めると学生も辛いでしょうからあまりあからさまに言いませんが、

こういうのを直さなければまず成績向上はありません。

(でもね、こういう弱点を指摘すると憤慨する親御さんや容赦を求める親御さんがいて、

最近は強く指摘できないなと言うケースが増えました。何でも規制・禁止ワード化してしまい、

まあ伸びる学生が伸びないとか、勉強の特性が低いのに

無理難題を親御さんによって課されているかわいそうな学生も少なくない。

優秀な学生を創るのであれば、本人も親御様も精神的に強くならないといけません。)

そして、もう少しお気づきかと思いますが、先ほどから2本下線を引いた「ある部分」「ある力」とは

何ぞやって思った方・大体感づいている方、いらっしゃると思います。

受験生がこういうアクションバイアスを起こしてしまう場合、ある力がないことを無意識に露呈しているのです。

そう、文法的な基礎知識

単元的なことを知らないねとか、じゃあ単元別の問題をやり直そうって促す気はありませんが、

そういうことを意識せずに意味だけとにかく追うことを優先して、

人にちゃんと伝えることを疎かにしていることはすぐにわかります。

拙いというのは仕方ないのですよね。それは本当に訓練不足なのですが、

でも、それでもちゃんと丸は来るのですよ、たとえ旧帝の受験であっても要素が捉えられていれば。

ちょっと気を回すだけでいいのです。該当箇所の英文が見つかったら、

「設問に合わせて、どういう風に書けば採点者がうんってうのかな?」ってちょっと考えるだけでいいです。

書いてある英文を解釈する際に、解釈しきれてない部分ないかな?って確認するだけで、

一気に解答レベルが上がる学生って上位層だと結構いると思いますし、

中堅・下位層でも自分に対して誠実だと自分が文法できねーなって気づくんですよね…。

うわべでなんとかしようっていう学生はホントに淘汰されていっているのがここ2~3年の受験です。

特に文系私立・医学部受験・旧帝受験の学生は、ガチ感出してくださいね。

有名どころの先生はアホではないので、すぐ見抜きますよ。(名大は怖い千里眼をもつ方がたくさんいます。)

そういう部分から逃げないことを10月までにしてきた人は、

まだまだこの時期にも成績は伸びます。基礎をやった奴にはそれなりの結果が来ます。

反対にそうでない人には、言う程みのりはありませんが、それでもなんとかしなきゃいけないので、

人とは違う分量を高速にやるしかないので、私欲を消しましょう。

トラックバック