FC2ブログ

英語から見た今の医学部受験事情(2)  英語が無双するだけで受かるのか??

医学部受験における英語力の話。

前回は医学部受験において英語ができれば

安定した合格が手に入れられるという話をしたと思いますが、

今回はどんな人が英語力をもって医学部に合格したかを少し話していこうと思います。

合格者のバランスとしては大きく3つに大別することができます。

1:全教科バランス型

一番いいのはこれなのですが、こういう学生に出くわすのは稀です。

英語・数学・理科2科目が高3の時点で出来上がっている学生は本当に少ないです。

「できあがっている」という意味は、

河合塾の記述模試の偏差値でトータル70以上をキープできる学生のことを指しています。

まあこういう学生は、

地方国立医学部or上位ランクに属する大学(慈恵や昭和などを中心)に滑り込むことが多いです。

こういう学生に多いのは、中学生の時から成績上位で、

英語や数学の先どりも中学校の内で出来上がっている学生が多いですね。

まあ容易に合格することが思い描けるのですが、偏差値70前半クラスで

昭和や慈恵ぐらいはまあ受かると予測できるのですが、その先の慶応や順天堂などは

正直模試では合格するorしないは判断できないレベルで、駿台のハイレベル系模試で

高得点を取っているとか、

既習範囲外のことをどれだけ知っているか等にかかっているわけで、何とも言えません。

でも、高い確率で私立の多くの医学部や

センター次第では国立医学部に入る権利は得られたと思っていいでしょう。


バランス型でまずいのは、偏差値65をキープしている状況

記述模試で偏差値65をキープしているのは非常にいいように見えますが、

医学部受験では結構当たり前というか合格者の最低ラインだと思っていいです。

英語だとちょっと記述の採点が甘かったり、和訳がハマったりしたら獲れてしまう偏差値で、

正直実力的にはあてになりません。マーク模試での偏差値に至っては意味ないに等しいです。

また、河合塾の模試で行われる理科は問題のクオリティとかではなく、

単純に医学部受験よりは簡単で基礎ベースであるため、

理科ができる=偏差値70を軽く超えるという状況なので、偏差値65をうろうろしているのは

実は「大丈夫なのか??」、「得意科目と言えるのか??」という疑問点が出てくるので、

やはりトータルのバランス型で突き抜けたいのであれば、

偏差値70をとるぞぐらいには意識するべきです。

となると、正直、1年でこの偏差値70キープは難しい部分があるので、

勉強するのが遅かった学生は万遍なく実力をつくるよりも、

英数を強くすることを意識して、理科は抑え気味という状況を作るべきだと考えます。


2:英語特化型

英語が突き抜けている学生って、医学部にどれぐらいいるかというと、

正直文系上位(早慶・東大京大クラスを目指す人)よりは若干劣ります。

もちろん、図抜けている学生もたくさんいますが、

医学部上位層の英語力って基礎がちゃんとしっかりしている

落としちゃだめな部分を本当に落とさないような確実性がある

既存の勉強をしっかり終えている(単語帳数冊終えた・問題集を解きまくった等)という

優等生タイプが比較的多く、

文系上位層にいる独特な英語強者の感覚を持った学生

(例えば、言語学者のような文法お化けみたいな学生や

洋書で鍛え抜いて文法わかんねーが読めちゃうみたいなある意味最強な人々)

にはなかなか医学部でお会いすることはないです。(帰国子女はいますけどね)

医学部受験においては、

私立だったら、慶応・慈恵を除けば努力値でなんとかできるレベルにあると個人的には思ってますが、

英語特化型とはいっても、

記述模試で偏差値75近辺にいる力があれば

まあ他が標準でもなんとかなります。

ただ、偏差値75をとるのは大変。

(昨年の学生が連発していて麻痺していましたが、

今年の学生たちをみてなかなか分厚い壁だったことがよくわかりましたww(今更ww))

大半の英語強者と言っても偏差値で70近辺が関の山だったりすることが多く、

それでは医学部受験では1次にガンガン通っても

2次で面接抜きで押し通せる合格力には繋がりません。

英語偏差値:72 数学偏差値:65 理科2科目偏差値:65では

正直5校受けて4校1次~補欠は来るでしょうが、正規はかなりの確率で来ません。

もちろん本番での出来がものを言いますので一概には言えませんが、

ただ指導していて思うのは、

英語が秀でていても他の科目のカバーができるだけで、

他の受験生よりもあっと言わせる合格力っていうことにはならないようです。

英語でずば抜けている場合、医学部に合格する近道は

理科2科目をに俄かでもいいから偏差値70に突き上げることでしょう。

英語ができることは安定を得るだけであって、合格力としては個人的にはイマイチだと思っています。

(僕は英語の先生なのにwww)


3:数学・理科特化型

数学がずば抜けてできる+それに付随して理科ができる

という学生は名古屋には多く見られます。

(基準が高いってのもあるが、英語が強い学生だなーっていう方に本当にあわない。)

個人的には数学無双(偏差値70前半)

+理科人並み(偏差値68~70)+英語偏差値65
だと、

数学がこけない限りは、一番正規と1次~補欠合格がきているように思います。

実は個人的な感覚ですが、

医学部受験は英語よりも数学ができる学生のが有利で、勝てます。

名古屋には数学がお強い先生がたくさんいるせいもあったり、

東海高校や滝高校などのように数学に異様に力を入れている学校が多くあるせいもあり、

こういう傾向になりやすいのかもしれませんが、

東京で指導している学生よりも、

数学が強めな東海生の方が医学部に合格させるだけでしたら

英語をあげるだけで受かるので簡単です。

一方、英語が強い学生に多いのは、数学が弱い…。

英語強者で数学弱者(偏差値60切る)である学生の場合、

厳しいかもですが1~2浪は覚悟していいです。

数学できる学生は正直医学部では有利です。


では理科だけ強く、英数が少し弱めなのはどうか??というと、

これは実は多分一番最悪で、模試の結果で一番悩む結果になると思います。

つまり、模試がいいのに合格は来ない(1次合格も来ない…)ということになります。

過去に数名いました。興味があるから理科だけ知識でせめて合格へ至った、

でも、ある程度鍛練が必要な英数は標準的でも難問にははむかえないとなると、

どんなに理科2科目が偏差値75あっても、多分受かりません。

だから、セオリーは

最悪英語or数学が無双になっているか・どっちも偏差値70前半

っていう位置にいる必要はあるのでは??と考えます。


私は医学部受験の指導が多いのですが、

英語一本で受かった学生をほとんど見たことがありません。

指導生の多くが、0スタートでしっかり鍛え抜いた学生or

英語だけとびっきりできない学生という人が多いのもあり、

名古屋で10年やった結果ですが(暫定ね)、英語ができただけではやはり受からないと

一定の結論に至りました。

でも、英語ができないで医学部に入ることもやはり難しいというか、無理です

医学部受験を目指す人は、是非とも自分の特性や状況を良く考えてから

戦略を立ててみてください。
cancan
Posted bycancan