9月になる前に沢山知識を吸収し、
9月以降の最終調整と実践問題を思いっきりやり抜くというスタイルが、
一番オーソドックスだと思います。
そんなわけでもう水無月ということで、
今回は英単語の暗記に関して少し書いてみようと思います。
英語と言うと、みなさん文法をしっかりやって、
文の構成を考えてといったことを優先するのではないでしょうか。
でも、それって非常に面白いと思ってやっている人はごく少数だと思います。
ちなみに私は大学に入るまで、文法についてよく知りませんでした。
教えるようになってから文法書を熟読するようになって、
文法の深みを知りました。
私が高校生のときにどのような勉強法をしていたかというと、
基本丸暗記です。英語と社会科目と古典・漢文は、
文章の丸暗記や単語帳の丸暗記は当たり前でした。
自分の記憶力におんぶにだっこだったので、
国語の成績はなかなか上がりませんでした。
あと、数学はある程度までは到達しましたが、
最後の最後で成績が伸びませんでした。
理科に関しては何も言えません・・・。
(だってちゃんとべんきょうしたことないんだもん(笑))
一通り勉強してきてわかったことは、
勉強をする前に、暗記するものと理解するものを見分けることです。
現代文の文章を丸暗記しても、大学入試の点数にはほとんど影響しません。
現代文で必要なのは、暗記力ではなくて、読解力です。
もちろん漢字は暗記しなければなりませんが、
国語力をつけるためには暗記力よりも、
まずは書かれている内容を丁寧に理解することだと思います。
一方、英語ですが、最終的には読解力がモノをいうのですが、
まずは我々英語のノンネイティブは、
基礎レベルの語彙力の習得が必要になってきます。
というわけで、
必然とあるレベルに達するまでは暗記力に頼らざるを得ません。
大学入試でいう偏差値65までは、
暗記するだけで到達することは可能だと思います。
文法・単語・文章の構成形式の3つを暗記するだけで
偏差値65ぐらいの学力を習得できるなら、
英語はいうほど難しくないと思います。
(でも、この発言は暗記が得意な人にとっての感覚ともとれますかね…)
しかし、「暗記する」という行為を意識的にするのは、
非常に抵抗があるだろうし、
どこかで疲れてくるものです。
あと、私は暗記力に自信があるので、
小さな辞書を丸暗記をしようとかとも思うのですが、
それができない人もたくさんいると思います。
そこでよく聞かれるのは
「なんでそんなに暗記することができるのか?」という質問です。
これは正直よくわかりません。
私は授業や講演を1度聞くと、
すぐにノートにまとめなおす癖があり、
その過程ですべて頭に残ってしまうだけなように思います。
もちろん忘れることもたくさんありますけどね(笑)
でも、いらないなって思う知識は
無意識に取捨選択されてなくなっていきます。
例えば、もうあわねーなって人の名前はすぐに忘れてしまいます。
なので、私はよく人の名前を覚えていなくて「誰ですか?」と
失礼ながらも聞いてしまうことが多いです。
でも、それは自分の名前を最初に名乗らない相手が悪いんだって
私は勝手に開き直っています(笑)
では、このことが英単語の丸暗記とどうかかわっているのかってことを
お話しすると、
結局、英単語を覚えたいなと
思うことから始めるべきだと思います。
一番手っ取り早い方法は好きな分野の英単語から覚えるか、
よく見る単語から覚えることです。
一時期「萌える英単語」(?名前忘れましたが、通称「萌え単」)
というような単語帳が出回りましたが、
あの中で書かれているあまりにもありえない例文を暗記した人は、
私のほかにもいくらかいたのではないでしょうか。
好きなものはすぐ覚えてしまいます。
子どもがゲームをするときって、説明書を読まずに、とにかくやってみて、
繰り返すごとにいつのまにかできるようになっていますよね。
あの感覚です。
とにかく、自分に合う単語帳なり好きな文章なりを探して、
繰り返し見たりして覚える。
これが暗記する最短距離だと思います。
意識的に単語を暗記するというよりも、目や耳に入ることが大事なのです。
一種の「経験」ですね。
洗面所やトイレに単語を書きあげた紙でも貼っておいてください。
朝必ず見ているはずです。
その積み重ねが、明日の英語力になっているんだと思います。
ずらずら書いてしまいましたが、まとめるとこんな感じです。
①好きなものを暗記する。
②よく見るものを暗記する。
③暗記するというよりも、暗記を習慣に組み込み無意識化する。
これは他の科目にも応用ができます。
ジャン=ガブリエル・タルドという人の模倣論で用いられる言葉を拝借すれば、、
反復は順応を生みだすのです。
その順応こそ、
みなさんがほしがっている答えなんだと思います。
お付き合いありがとうございました。
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