学生にとって、夏は勉強するのに一番いい季節だと思っています。
なぜなら、高校の宿題があるとはいえ、
少しだけ学生は自由を確保することができるからです。
この時期に、彼らはまとまった時間をつくることも比較的可能であり、
1学期の遅れを取り戻すことも100%ではなくても、
ある程度までは取り戻すことはできます。
その代表的な科目は英語と数学でしょう。
数学と英語は量が膨大ですし、それに加えて、複雑で進度も速い。
学校があると、毎日の学習をしようと思っても、
この2つの科目で手一杯ということも十分にありうることです。
そういっても、やらなきゃいけないという現実が迫ってくるので、
泣き言も言ってられません。
では、この夏休み1か月弱をどう過ごせばよいのか。
英語の科目に絞って、少し書いてみようと思います。
個人的にこの時期にやってほしいことは、英単語のストックです。
高校に入ると、中学校に比べて文法が驚異的に難しくなります。
そのため、文法事項ばかりに目がいってしまい、
単語をおろそかにしてしまいがちです。
学校でリーディングをやっていても、単語はテスト前に一時的に覚えても、
そのあとはざるのごとくその知識を見事に落とし切ります。
そして、他の教科もやらないといけない、
部活に、友達づきあいに、恋愛に精を出さなきゃいけないといった、
そんな忙しい毎日を過ごしている中で、
定期的に英単語のような、地味で、単純な作業で、
膨大な量をこなさなければならない作業をする学生は
高2生で、2割程度でしょう。高1であれば、ほとんどいないでしょう。
そのつけが回って、高3になってみんな焦っているわけですよね(笑)
というわけで、高1・2生は来年・再来年にそうならないように、
高3生は今から意地でも挽回するために、
英単語をひたすら覚える努力をしましょう。
よく英単語はどれぐらい覚えるべきですかという質問を受けますが、
一口に、~大学だったらいくつ、センター試験だったら何個、
と答えるのははなはだ難しいです。
また、「どの程度の語彙」といっても、
語数は派生語や複合語の数え方によって大幅に異なるだけでなく、
自分がいくつ知っているかということも、正確にはわかりませんし、
あまりそれを知っても意味もありません。
すると、こう割り切ったらどうでしょうか。
具体性をもった名詞や動詞と、
単語帳に出てくるような形容詞をしっかり覚えると割り切ったら、
名詞と動詞に重点的に覚えることができ、負担も軽くなりませんか。
単語をちっとも覚えたことがない人であれば、
まず「書いて覚える英単語ノート入門1700語レベル」のような
基礎的な英単語を覚えることから始めてもいいと思います。
この単語帳は覚えるべきものが大半動詞と名詞で、
決してトリッキーな練習帳ではありませんので、無理なく英単語を覚えられます。
そして、なんとか夏に1700個覚えるぞといった目標を作ると、
やる気にもなるかもしれません。高1・2生でしたら、これをやってほしいですね。
高3生であったら、レベルにもよりますが、
最低限の英語レベル(教科書が80%ぐらいはわかることを想定)であれば、
ターゲットなり、速単の必修編なり、Duoなり
とにかく「1冊終わらせるぞ」という目標を立てるといいでしょう。
9月までひっぱると、すぐおろそかになるので、
無理をしてでも夏の時間のあるうちにやるべきです。
あとで、楽になりますからね。
こんなことを今年は中学生にもやらせており、
さっそく500個丸暗記しましたという生徒がちらほら出てきました。
中学生にできて、高校生にできないわけがありません。
もちろん彼らは英語だけではなく、
ほかの宿題もしっかりこなしながらやっています。
夏は課題を並べてみて、プランを立てて、実行してみようとするだけで、
いい夏になります。
サザエさんに出てくる、カツオ君のようにならないでください。
「お~い、磯野~、勉強しようぜ~」(from 中島君)
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