私は受験英語で英語を学習することに賛成と断言するまでではないですが、
ある程度の実績と意味を学生に与えてくれているとは思っています。
だから、それなりの大学での受験問題はまあ別にいいんじゃないかなーって思っているのですが、
偏差値50より下の英語の問題とセンター試験やマーク模試には納得がいきません。
特に偏差値50を下回る大学の英語の問題は、英語がわからなくても解けてしまうものばかりで、
あれは一種の単語テストではないか?と思わせる代物が多く、
力がない予備校講師の思うつぼで、平気で「単語をやれば大丈夫!」って言ってしまいそうです。
先日、こういう指導はよくないと思っていましたが、それでも勉強が嫌いな学生に
「単語で乗り切れるから覚えまくろうね!」って、ある大学の問題をみて言ってしまいました。
まずはもう少し真面目に大学側が人材確保について考えてほしいですね。
そして、センター試験とマーク模試。
センター試験はまあいいとしましょう。良問が多く、日本の標準を考えればいい問題です。
でも、ちゃんとした学生を得るとか、国際人を真面目に作るのであれば、
やはりもっと難易度を上げるべきだと思います。もしくは、量をもう少し圧迫させるとか、
どちらにしてもまだまだぬるい部分があります。
(受験生で「時間が足りない」って言う人、ごめんね…)
ぬるいって言えるのはなぜかと言うと、マーク模試の存在がそれを露呈するのです。
マーク模試を解き抜き、練習と対策・解き方等の作戦を練ると、
実はセンター系はスコアが出ます。
私の学生で今年は90点ぐらいだった学生が、3か月ぐらいで150点手前になりました。
50点ぐらいの学生だって、中学校のことをやらせたら一気に100点手前になったわけで、
実はセンター試験のスコア倍増計画はちっともすごくないです。
センター試験でスコアを獲らせるのをウリにするのであれば、
「190点はほぼ切らない」、「二日酔いでも200点が取れる」とかまで言わないとダメです。
というわけで、センターは良問なんですが、やはり英語の実力を測るものとしては
標準よりも上の学生にとっては意味ないのかなーって思っています。
過去にもセンターマークで180点近辺だけど、
記述模試になると偏差値55ぐらいという学生を多々見てきました。
それは本人がそうやって勉強するのもよくないのですが、
そういう風に学習させる学校にも問題があるかなーって思います。
英語がそれほどスコアを必要としない学生であれば(あんまりいないだろうが…)
まあセンターに固執した勉強でもいいですが、国立や医学部となるとそうはいきません。
というわけで、思うままにがーーって書いてしまいましたが、
要は「センターマーク模試が悪くても気にしないでください」ってことです。
マーク模試よりも記述模試でスコアが取れてください。
マーク模試で心配するのであれば、11~12月に行われるもので
スコアを出そうと頑張ればいいです。
今年8月に行われた河合の全統マーク模試が難しくてヘコんだかもしれませんが、
そこでスコアがとれたらもちろんいいのですが、悪くても気にしないで
実力を上げることに専念するべきです。
私としてはそろそろ却ってくる全統記述模試や、今日あたりに行われている
駿台のむちゃくちゃ難しい模試でスコアがとれるかどうかの方が心配で、
そちらを実力の指標にしています。
マーク模試を軽視しているわけではないし、
準備をぬかった場合の恐怖を知らないわけではないのですが
170点をキープしているのであれば、直前つめれば180~190点は取れる!
これはここ5年みてきた経験値で、この例外は今のところ1人だけです。
我が軍では11月中旬になったら本気でマーク対応を指示するつもりです。
さーて、果たして今年もいい感じにまとめられるのでしょうか。
明日もがんばりましょう。