さて、私の予備校のクラスでは速読の訓練はしておりません。
全くしないわけではないですが、たまにしかしません。
理由は自分で速読練習はできるからです。
私の長文の授業では
基本的に難しい英文をじっくり読んで、おうちで復習をさらっとすることを指示しています。
できるだけ難解なものを一緒に解いて、こういうことに注意しようっていうのを促せるのが
ライブ授業のいいところで、これは「インプット仮説」の論理にちょっと則りながらやっています。
「インプット仮説」っていうのは、「覚えることを重視し、ちょっと難しい英文を読むことで
実戦的にも使えるでしょ!」っていうことを提唱した理論ですが、
私は、この理論は古いが有効に使えば今でも意味あるでしょう!って思い、
このスタイルを変えずにやってきていますが、さすがにセンターみたいなテストが重視されてくると、
このスタイル一辺倒では対応できないし、非効率ですよね。それにも気づいています。
では、私はどうしているのか。速読の授業もすることはあるのですが、
速読の授業では基本的には解説ほぼなしで、1授業で7本から10本読むということを
しております。え?読ませるだけなら授業としてだめかも?って思いますよね。
私も最初そう思っていたのですが、1回ごとに読むコツを指摘して、
速読する方法を身につけさせれば解くだけの授業でも使えるんじゃね?って思い、
実践重視の授業を月に1回ぐらいやることにしております。
あとはこの授業をするためには、英文の選定も入念にしなければなりません。
そこで注意するのが、難易度です。速読の練習では、
自分の英語力で95%以上わかるというものを多読するのがいい!と専門家からは言われますが、
クラス授業となると、どのレベルに合わせるべきか、そして全員このレベルなら読めるかな?
とか色々考えて持ってこなければならないので、私も地味に大変ですw
という感じで、速読の授業月1ぐらいでやっています。
でも、こうやって言っていても、やはり授業では時間の無駄だと思うことはしばしばあって、
一度やり方を覚えてしまえば速読の練習なんて自分でできそうですよね。
実はリスニングも同じなんですよね。
リスニングも95%以上読めばわかるスクリプトを沢山聴くのがいいと言われております。
一度授業でやってしまったら、それは自分でできるんですよね。
まあコツなんですよ、何でも。それをしっかり叩き込んで、ここからギアを上げていきます!
間違っても東大のような問題を速読しよう、
京大のような哲学チックな英文を速読しようなんて思わないでくださいね。
簡単なものを速読していると、
簡単な表現はわかるようになって、
難しそうな表現に時間を費やせたりなんとなくわかったりするので、
読みに無駄がなくなって、難しい長文を読んでいても時間内に読めるようになっていくのです。
できたら時間を絞って週1ぐらいで速読の練習をするといいかもですね。
今年は学生にそのプランを出しております。