先日、「東京ラブストーリー」の続編がスピリッツで掲載されていましたが、
正直申し上げて、柴門ふみの恋愛の魔力も20世紀の産物になったなと
感じざるを得なかったですね…。
最初の4ページを読んだ瞬間に展開が見えてしまい、あとは流し読みでした。
あれは書かない方がよかったかもって、多くの読者が思ったかもしれませんね。
スラムダンクの続編が始まったらおんなじことが起こるかもしれません。
ドラゴンボールでさえも、昔のように「必ず観なきゃ!」とはなりませんものね。
(少なくとも私は…。今放映してるのって、映画の内容じゃん…)
とまあ、その瞬間が旬になって、その時間を全力で生きないとダメなんだなって
続編を読んで思いました。
受験も一緒で、そのときまでに、もしくはそのときに一生懸命になっていないと、
その先の勉強がはかどらないし、結果的にもうまくいく確率が下がりますよね。
今になって自習室で目の色を変えて頑張っている学生が増えたなっていうのが、
予備校にいる学生達への印象です。
もちろん、もともと一生懸命やっていた学生もけっこういましたが、
もっとやれたよね・・・って思う学生もちらほら。
「もっとやれたよね」学生は去年や今年、よく出くわします。
受験生を長くやっていればやっているほど、その反省の念が強くなって、
勉強するペースが変わるものだと信じてましたが、そうでない学生も結構いますよね。
これは医学部の一部の受験生と、私立文系組に多いかなって思います。
こういう傾向にある理由の1つは、「文学が足りない!」と言えましょう。
文章を読む際には、必ず主題と展開を考えますよね。
今の学生の多くは、「今」この「瞬間」っていうことに目が行き過ぎていて、
先のことをあまり考えようとしませんよね。それが読書にも顕著になっていて、
読書量を増やしても、書いている内容はちんぷんかんぷんのままだという学生も
少なくないのではないでしょうか。
先読みできる力はやはり読解や経験からできあがるもので、
その経験を作ってこなければ、生活習慣においても先読みはやはりできないですよね。
つまり、早期から勉強しなきゃいけないっていう思考をつくるには
読書量や多くの行動をこなしてきた経験値(学校生活とか)が必要不可欠で、
それがあれば
「先に物事をやらなきゃいけない」っていうイメージは自然にできあがってくるものなんですよ。
これは予備校にいて思ったことなのですが、
これに似た問題を抱えた学生のお母様から同じような内容のメールをもらいました。
それを思えるようにプランニングするのも能力なのかっていう議論でしたが、
私はが思うに
日本というある程度親がまともに子育てをして(最近そうじゃない若いクソ親いるが、)、
学校のシステムがちゃんとある国で育っているのであれば、
「基本物事を先読みして行う」思考は植え付けられ、
言語同様に本能的にプログラムされているのだと信じています。
とにもかくにも、避けて通れぬ目標があるのであれば、効率よく物事をこなすべく、
先読みして行動する具体的なイメージを持てて、それを行動にしっかりうつしてほしいものです。
医学部受験生は特にです。やることいっぱいあるので…ね。
引き続き頑張ってください!