ものすごい「二番煎じ」感をもつのは私だけでしょうか。
まあ新しい問題の解説を出すことで、そして扱うことで、
その年に受験する学生にとってはある程度意味があるのでしょうとは思っていますが、
なんでしょう、あたかも「新しい読み方です」っていう具合に文章をむりくりまとめたり、
あえて無茶苦茶難しい情報を出して、目新しくしたり、
SLAの方法でごり押ししたりして、逆に難しくしているふうに書いているものが
横行しているように思います。特に最近はSLA理論をがっつり使ってなんとかする
というものが増えておりますが、日本の高校の授業や課題の出し方を考慮して、
SLAの話を全力ですると、学校の成績がキープできない学生が出てきます。
SLA理論は本当に使いたいところですが、学生の事情も考えてあげないと
いけないと思っています。できる学生にはもってこいの方法ですが、
今の中高生の状況には使いどころやロングスパンの計画の中で
組み込んであげなければ難しいように思います。
(本当はSLA理論賛同派で、中高の先生がこれをやれば私も全力で
速読や多読をがしがしやらせるのに…あと大学入試の和訳をやめてほしい…)
また、一昨日書きましたが、リスニングやライティングのテストがこれから強化されるのですが、
残念ながら、受験に対応するリスニング対策もののテキストは
市販では本当に少ないですよね…。最難関高校受験をする中学生は
リスニング対策にさらに苦労すると思います。
たまたま今回担当することになった学生のためにリスニング対策をしようと思ったのですが、
どのテキストを使うべきか本当になやみました。結局英検のものを編集し直し、
音楽ソフトでスピード等を変えて使いましたが…。
市販のテキストにももちろん良本ありますが、そうでないものがものすごく多いです。
玉石混交……そういうこともあり、
また自分の解釈を通しながら学生に英語を伝えたいというのもあり
私はあまり市販のものを使わず指導しております。
市販のものは自習ものとして勧めることはありますが、授業では使いません。
まあ学生からすると、市販のもので授業されると少し不安になりますよね。
色々な事情が色々なところで起こっているので、何とも言えませんが…。
この場を通じて私が言いたいことは、問題集をとりあえずたくさんやって消費するよりも、
1~2冊の問題集を大切に使って、相棒のごとく共に歩み、勉強してほしいということです。
問題集の間で浮気をしてはいけません。本屋さんでしっかり吟味してから買いましょうね!

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