金沢医科の質問をされたときのことです。
「先生、指示語の内容が当たらないのですが、なんとかならないものですかねー」
こういう質問をされると、何とかしてあげたくなるのですが、
「指示語がわからんってことは精読をしっかりする癖をつけてこなかったのね…」
って思わざるを得ないんですよね…。
でも、それでも学生の要望にはできる限りこたえなければなりません。
「えー、thisだったら直前の文にある単語だったり、itなら段落内にある単語か文じゃないかねー」
って答えておきました。
どうですか?多分予備校の先生たちはこういう答え方をしている先生をみていると、
「あー、また適当なことを言っているねー。ダメ先生じゃない…」
って思いません?近くにいた英語の先生は、
「自分で意味をとって探した方がはやいですよねー」
数学の先生は「その指示って、中学受験の国語の先生と一緒じゃん!w」
って具合に、横からツッコミが入りました。私もそう思っていながら指示しています。
でも、ここにいる先生方は全員わかっているんです。
「それでも、こういう指示って学生にとってはなんか心落ち着くものなんだよね」
って…。私も国語が苦手だったので、
この指示語の質問をした学生の気持ちはわかるのですが、
これを鵜呑みにさせるような指導は受けないように、
そして自分で文章を読み込む訓練をしなさいよって言葉を添えた上でこういう指示をします。
受験生にストレートに正攻法を与えても、使いこなせなかったり、
精神的に満足が行くってわけではありません。
それよりも彼らは「今すぐ使える(技)!的なもの」を欲しているんですよね。
この時期はそういう技に特化したくなるんですよ、みんな。
でもですね、これは特に
高2の皆さんには言っておきたい。
こういう切羽詰った学生にならないでください。余裕ある勉強をとにかくして、
バランスのとれた実力を創ってください!
技って言うのは、実力が伴っている時に使って初めて本領発揮なんですよ。
型はめまではできて当然!そこから考える人になれたら国立上位に食い込めますので、
今のうちに一生懸命知識をつけておきましょうね。そして勉強しましょう。
とはいえ、この質問をくれた学生は一生懸命勉強していたので、
合格することを切に願う!真面目に取り組んでいた学生は本当にかわいく見えるんですよ。
何とかしてあげたい!
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