先日、学生が「へー」って言っていたことを少々。
for fear that S should Vっていう表現があるじゃないですか。
これを多くの問題集では「~しないように」って訳してあるのですが、
この訳を丸暗記していると、
学生って何でもこの訳に当てはまりそうなものはこの表現で代用しちゃうんですよね。
でも、この用法って元々の意味は、fearですから、
「~するのをおそれて」っていう意味ですから、「俺、これ怖いんですけど」ってニュアンスを
含めたいときに使うはずである表現なんですよね。
同じような表現にin case that S should Vというのがありますが、
これも多くの学生が「~しないように」と訳すんですよね。
でも、「~しないように」って訳すと覚えていると、いろいろな場面で対応できなくなります。
これもcaseが「場合」という意味を含んでいるので、「~に備えて」って意味から、
「~しないように」って考えるべきなんだよーって学生には説明しています。
今日、この理由や目的の接続詞について高1の学生にお話をしたのですが
「ほえーー」ってなんか納得を得てくれたような反応をしてくれました。
いきなりきれいな日本語を考えようとすると、
かえって英語の大切な部分を無視することになります。
まあ日本語の意味ではこうなるけど、英語だと日本語の意味をこうやって表現するのね
ってことをある程度知らなければ、英語を早急に習得することは難しいかもしれません。
そういう意味では、英語を英語として捉えたほうが習得が早いかもしれませんね。
でも、それでは国立の入試問題のような
日本語での説明や和訳には対応できなくなっちゃうんですよね。(それでもいいか(笑))
となると、和訳をする時は初期の段階というか、英語の流れを覚えるためには
直訳気味のほうが英語の流れが捉えられたり、動詞の意味や品詞(主語・目的語の関係性)が
結構明示されるのではないかと思います。
こういう泥臭い作業をしていると、ある日突然に日本語もさらっと出るようになって、
英語の思考も円滑になります。
また英語の先生がうまく指摘しつづけると、学生も気づくようになってきます。
単語を1語1句調べてから得られる宝物。
ある期間、特に初歩から英語を学ぶ学生には
一度しっかり精読を直訳でもいいからやってほしいと思います。
コメント
コメントがありません。