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雑記

ものを教えてもらう覚悟。

大学1年生のときにドフトエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』について

何か1つのテーマに絞って良いから論文を書きなさいっていう

夏の宿題が出て、文学に精通している方に

「あー、俺はそんな本を読む暇なんてないからポイント教えてもらって書けばいいや」

って思い、謙ってその方に「カラマーゾフの内容をちょちょっと話して

何についてテーマにすればいいか教えてくださいよー」ってものすごーく軽い気持ちで言ったら、

その精通している方は

「君さー、自分の課題もろくにやれないなんて大学生として恥じていいよ。

ていうか、カラマーゾフぐらい大学に入ったんだから自分で読みなさいよ。

読んでみてなんかつかめたら教えてあげるよ」と怒られました(笑)

まあ、今思うと当たり前だよなって反省できます。

こういうことがあってから、「質問をする時には、それなりに自分でやってみて、

どこがどうダメだったから教えてくださいって言わないと失礼というか、

ちゃんと取り組んでいるって相手に取られないんだよな」って思いながら、

人に何かを聞くようになりました。

(ちなみに『カラマーゾフの兄弟』は上中下巻の三巻セットで超分厚かったことを

本を買ってから知り、とりあえず上巻だけちゃんと読んで、

あとは『謎解きカラマーゾフ』をしっかり読んで、レポートを書きました(笑)

当時の私の読解力ではあれは読み切れなかった…)

さて、こういう経験を経てから、一時期「人に質問することは迷惑行為なんだ」って

被害妄想みたいになったのですが、

私の一つの性格を確立してくれたきっかけになったかなって思います。


私はとにかく人に頼みごとができないです…(笑)

人にコピーとか任せてしまえばいいのにって思うことでも、全部自分でやります(笑)

というか、その人にも仕事があるから簡単には頼めないと思ってしまう(笑)

自分でやらないと気が済まない、自分でできることをしてもわからなかったら

先生や知っている人に聞くってことをしております。

人に聞いた方が速く解決するってことだってあるのに、それをしないことはしばしば…

でも、そのおかげか、一人で解決できることは多々増えましたし、

物事の合理化を図ることが上手になりました。

そして、人に頭を下げて教えてもらうくらいなら自分で方法探すわ!って

高校生をやめてからスクールとか塾とかっていう名がつくものを

利用したことがないです。勉強はすべて独学。

行政書士のお勉強も、英語のTOEFLやTOEIC(これは真剣に勉強したことない…)も、

カラーコーディネートもみんな独学です。

(無料で聞ける質問できるとかはちょっと利用したかも)

大学院入試の準備にも今では予備校がありますが、

教授に読んでもらって、あとは死ぬほど本を読んで調べれば、

そんな予備校なんていかなくても合格できるのではってずっと思いながら

院試を乗り切りました。

(そんな予備校の存在は後で知り、論文書けばお金になることを知った(笑))

そんな偏屈ものにまでした先ほどのやり取りの返答…

周りの人にとっては些細なことを…って思うかもしれませんが、

私にとってはものすごく心が痛かった返答だったのです。

でも、自分にその精神が出来上がったからこそ、学生にもそうやって自分でやりまくって

ダメだったら頼みの綱にすがる
ってことを知ってほしいと思っています。

ほら、今の学生の半分ぐらいは粘れない学生が結構いるじゃないですか。

お金を払えば解決するとか、助けを求めてるんだから助けなさいよ意地でも

って主張する人って名古屋に住んでて思うことが結構ありました。

たくましい反面、諦めるのが早い…。社会生活の大部分であればそれでもいいのでしょうが、

勉強することって、結局最後は継続できるかってことなので、

自分でできるようになる努力、すなわち忍耐が必要になります。

人に教えてもらうっていうことが、もちろん教える側の立場にいる私にも多々あるのですが、

まずは自分の意見よりも、相手の話していることをじっくり考えるようにします。

自分を押し隠すこと、自分の今までの考えを改めること=教えてもらうこと

ってなることがあるのではないかなって…。

日々勉強して、いろいろな方に私もたくさんの事象を教わっている次第でございます。

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