授業をしているときによくある光景です。
というか、昔から気になっていたので書いてみます。
ある生徒に「これってなんのことを意味しているかなー?」とかなんとか
質問をするとしましょう。しかし、その学生は答えが思い浮かばず、黙り込んでしまう…。
そんな生徒を見かねた私は、その答えに行き着くためのヒントを言うとしましょう。
そのときにヒントを基にして「じゃあ、○○」と答える。
さーて、これはいたって普通の光景のように見えるかもしれませんが、
すごーくヤバい光景です。というか、ヤバいのは生徒の答えに対する姿勢です。
まず、答えを待っているんですよね、学生はきっと。
でも、もちろんそれを分かっているので、答えだけは私から言うことをしません。
それを踏まえて、ヒントを言うようにしているのですが、
そうしたらヒントを待つようになってしまうんですよね。
そして、そのヒントを基にしてしか答えられないんですよね。
だから、「じゃあ~」と発言するようになってしまうんですよ。
つまり、「じゃあ~」という口癖みたいなものは、実は
生徒が何も考えていないで答えているにすぎないことを露呈しているわけですよ。
「じゃあ~」と答える学生は、
実は進歩しているようでしていません。ただ私のヒントを基にして、
または利用して応えられただけで、できたような錯覚を得てしまうわけですね。
そして、これを吐く学生は、「答えられたからできるんだ」と思うがゆえに、
復習などしません。
「じゃあ~」という言葉は、我々の日常会話では「相手の流れに乗る」ということを前提にして
吐く言葉じゃないですか。自分の意志って消えちゃう言葉だと思うんですよね。
よって、この言葉から
「勉強なんて別にしたくないしー」っていう意志表示も見え隠れしているんですよね。
なんて残念な言葉なのでしょう。
学生はヒントなしで、
というかヒントを問題用紙から見出すことも実力のうちであることを知らなければなりません。
ヒントを先生に出された瞬間に負けだと思っていいです。
そして、「じゃあ~」と答えていることは、
教えてもらっている先生にものすごく失礼な言葉なので、発してはいけないでしょう。
甘えが抜け切れない学生によくある言動です。
私はこれを見逃すわけにはいきませんでした。
ちなみにこれを発している学生で優秀になった例はありません。
「じゃあ」という口癖をやめて、自分で考える努力をしろ!って
説教をした学生が過去にいるのですが、
その学生は相当反省し、その日から「質問」にかわりました。
「なんで、~になるの?」、「どうして~には○○が入るの?」
と根拠がわからんから、そこのところをレクチャーしてくれというようになりました。
同時に「答えは絶対に言うなよ!」って付け加えてくれました。
その意識の変化だけで、偏差値が15もあがるんですよ。
その学生はちゃんと早稲田に合格しています。
使う言葉を変えるだけで、人生は一変する例の1つかと思います。
じゃあ、気を付けましょう(笑)
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