さて、そろそろ学校は1学期を終える形になりますかね。
夏休みがやってきます。この時期に考えてほしいのは、
「もう勉強してますよね?」「もう勉強するべきことをちゃんと考えてありますよね?」
「もう各科目の勉強方法はわかっていますよね?」
ということ。さすがにどうしようかなーって悩んでいる人はいないかと思います、
いや、そう信じています(笑)
まあ一通り基礎事項が終わって、もうワンステップ踏み出すという場合でしたら、
話は別ですよね。細かいところまでできて、且つ演習問題に突入できるのであれば
それなりにやり方を講師の方々と考えますよね。
でも、私は先日ある生徒からこんな質問をされて耳を疑いました。
「先生、英語ってどうやって勉強すればいいのですか?」
いやいや、もう6月終わりですよーっていう時期に言われたので、吃驚しました。
6月を終えると模試の結果が返ってきて、他の科目との兼ね合いや、
自分の現時点での実力がわかりますよね。
それをみてその質問をした彼は悩んでいたのでしょう。
しかし、どんなに点を取れなかったとしても、それはマズイ。
「どうやって勉強するんですか?」という質問をする人の多くは、
先に言われていた方法を全うせずに不安を持って勉強してきた学生でしょう。
今お話ししている生徒とは別生徒が、
「今の説明重視スタイルよりも、もっと型ハメにしてほしい」と考えているようで、
私のところに相談に来ていました(今年の私の英語は結構型にはめることをしています。)。
でも、実際にその生徒を担当している先生とお話をしていたのですが、
その学生が基礎事項をおろそかにして、やることをやっていなかった学生だったことがわかり、
甘えているだけだったわけですよね。
そして、その学生は他の科目も同じように方法論を聞いて勉強しているわけですよね。
うーん、ダメですよねー、方法論と参考書の浮気は。
先日、このように方法論を問う生徒たちのことを考えながらコンビニに入ってみると、
ある週刊誌のなかに、「年収200万から抜け出せない」という記事が私の目に入ってきました。
ちょっと読んでみると、
万年年収200万の人は「自分のやり方にこだわっている」人らしいということがわかりました。
まあ自分のやり方を持つことはいいことですが、週刊誌で言いたかったことはきっと
「ただただ自分のいいと思うものを取り入れて楽をする方法がまずい」ということなんですよね。
私も正直やりたい放題やっている部分はありますが、
要所要所で努力と時間を要するときがあると割り切って、
回り道してでもやる雑務はしっかりこなします。
このずぼらな私でさえもそれをするのですから、
やっていない人はよっぽどダメなやつなのでしょう。
(さすがに目標を持っていても努力をせずに年収200万はまずいでしょう、30越えたら。)
で、これを読んだ後に思ったのが、
「これって偏差値や模試のスコアも同じこと言えませんかねー」ってことです。
「万年偏差値50、万年得点率65%以下」というのは、
いろいろ理由はあるかと思いますが、そのなかの1つとして
自分にあったやり方が見つかるまでいろいろ話を聞いて模索している人が
陥る状況なのではないかと思います。
あるやり方を終えて初めて自分に合っていたかどうかがわかることが大半です。
例えば、ある単語帳を一通り覚えて初めて、
他の単語帳は必要かそうでないかがわかるのと一緒で、
勉強すべき試金石がなければ、いつまでたってもやり方を変えてもダメです。
つまり、「どうやるんですか?」と聞く学生は、
自分で考えた勉強法をしたことがなくて、
できるだけ、いや全く痛い目を見ずに、うまくやれるかどうかを探っている
「うわべはまともにみえるが中身はハイパーずぼら」学生で、
高校に入ってからどんな小さな単元でもいいから完遂したことがない学生
なのではないかと思います。
まずは何でもいいからやってほしいですね、一度完璧に。
それから文句を言っても遅くはありません。
こういう学生にとっての夏は、「ある単元を、またはある科目を完遂すること」
という目標設定した夏であることを祈っております。
方法論なんて何でもいいのです。巷のやり方を聞いて、
一度3か月ぐらいそれに沿ってやったら、自分の勉強スタイルなんて見えてくるものですよ。
私もある女性の英語の先生に「説明重視でいきます」と言われて、
それに従いながら文法書を読みながら勉強していましたが、
進みは遅いし、基礎文法ばっかでできた気がしなくて
「あーダメだ。俺に合わない。とりあえず全部重要なものを覚えて、
それから文法書を読んだ方がはえーわ。先生は悪くない、俺が頭悪かっただけだ」
って割り切って、暗記先行型の勉強に切り替えて、
そのあと文法書を熟読したら大方わかるようになり、
1年経ったらみんなとは違うゴールにたどり着いていました。
一緒に勉強した所属英語クラスの人々は
「偏差値55ぐらいの平均値組」、私は「偏差値75で英語変態クラスへ大移動」。
そんなものです。あるセオリー的なやり方にそったり、
先生に言われたことだけをやっていたってできるようになりません。
与えられた方法を基に自分のやりかたへカスタマイズすることが大事なんですよね、勉強って。
人のやり方が全部ハマったら、むしろラッキーか奇跡。
方法論の重みとはそれぐらいであってほしいと思います。
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