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雑記

中の上の学生が危ないと思うとき

さて、夏休みが始まりますねー。高1と高2生の期末テストのスコア等が出てきました。

まあ進学校に通っている学生はまずまずの結果を残しており、

私としてはそこそこ満足ですが、もちろん受験のことを考えると油断はできません。

一方、私の大学の授業の方も前期の成績をつけております。

まあ私が非常勤で指導している大学は全然ぬるーいところなので、

あまり難しいことはやっていないのですが、積極的に答えを書いてくれる学生が結構います。

その学生たちは正直めちゃくちゃできる学生わけではないですが、

しっかり課題に取り組んで自分なりの答えを出そうと努力をしている点で、

評価したいなーって思うことはしばしばあります。

一方、医学部受験生で中途半端にできる学生の方が心配になってきます。

例えば、日々の小テストでいいスコアをとるために、直前だけ死ぬほど勉強をするが

大きな模試になると一向に継続しないがゆえに惨憺たる結果を迎えたり、

とりあえずワークの枠内を埋めて、提出するとか「やった!」と言い張ることがあります。

この傾向が中の上の感じですよね。

怒られないためにとりあえず課題を提出する、先生の言うことを聞く、それをもれずにやってみる。

まあ言葉だけ聞いていると「優秀だなー」って思うのですが、

実際こういう学生たちは、「身につける」ということを中心に物事を考えておらず、

「どうしたら課題を処理できるか」、「どうしたら手間を省けるか」ということしか考えていないのです。

このことに関して、半分は先生たちがそうさせている部分があると思います。

特に中途半端な偏差値の私立中学・高校ですね。

無駄に全教科において課題が多く、

学生たちは「やらないと怒られる、できなくなる」という切迫感に追われて生きているので、

処理する方法が先行してしまいます。

処理する方法に先行してしまっても、頭がいい学生はその中で仕組みを覚えてしまうのですが、

反復を無駄にやっていても問題はできるようにならないのが普通なのですよね。

つまり、処理することだけ考えて、

自分で問題を解く上で着眼点を探すということは身についていないので

いくら同じ問題をやってもできるようにならないのですよね。

特に中学生の時点でこれを刷りこまれすぎてしまうと、

高校でもこの癖が残り、やたら問題集を解いているのにもかかわらず、

スコアや偏差値が芳しくないなんてことはよくあることです。

そして、高校生の時に無駄に苦悩し、

いびつな精神が出来上がって浪人を迎えるたり、大学に入ったとしても、

勉強生活で思った以上に内容が入ってこなく、

遊びに置き換えたりして勉強生活を乏しいものにしてしまうことが多いですかね。

中途半端に先生に従順だったために

中の上の学生たちは自分の意志で問題を解決することができない!

そういうことだけで言ってみたら、

今指導しているFランク手前の大学に所属しているけど熱心な学生や

遠回りをしたが地道に勉強してきたぞという学生や定時制の学生の方がまともかなって思います。

人間らしいというか…。

中途半端な規範にとらわれている学生たちをみているとあまり人間らしくないなーって

気の毒に思う時があります。

勉強はやりたい人がやればいい。やりたいときにやりはじめればいい。

大学受験がすべてではない。医者や弁護士のような権威ある仕事に就くだけがすべてじゃない。

中の上の学生達には、従順にしてきて手に入れた力をどうやって自分で生かすかを考えてほしいですね。

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