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雑記

講師の言葉を鵜呑みにしてしまう学生

「先生が創ったテキストをやっていれば大丈夫なんですよね?」

これを言われたときには、「おっ、忠誠心全開の講師からするといい学生だねー」と思う反面、

「いや、そこまでガリガリに覚えていればいいってもんじゃないんだよね。」

って、学生に若干不安を感じることもあります。


講師が創るテキストってどうでしょう?

正直なところ、予備校の講師の多くは、1年ですべての英語の内容を教えるのは不可能なので、

講師自身がやりやすいように授業をしたり、テキストを編成しています。

まあ中にはこれを良しとしない先生もおり、

そのせいか、市販のテキスト通りに道順にやっているのですが……

まあそれに沿わないで覚えやすい方法もあるんだよって思う講師は

自分なりにやりやすい方法でやればいいのではないかって思うんですよね、個人的には。

でもですね、1つのテキストをやっただけで英語ができるなんてそんな甘いことは言っておりません。

確かにどの先生もテキストを1冊終えれば、

大方の問題には対応できるよーって思いながらテキストを作っていますが、

そのテキストを完璧に使いこなすためにはもちろん他の問題集をやったり、

別の解説本や文法書を読んだりしなければできるようになりません。

「このテキスト1冊で大丈夫」というのは、

「このテキストでベースを作れば、実践でわからなくなったらここに帰れば復習できますよっていう

あなたにとっての「受験期における英語の宿場」になりますよー」

ってぐらいのニュアンスで言っております。

TOEICで900点を勉強せずに取るぐらいになるのでしたら、

もちろん500ページぐらいの文法書を1冊ぐらいは目を通したことがあるぞーってならなければ

難しい芸当ですよ(笑)

でも、入試でそこまでの実力を作るためには、最低1年~2年は必要で、

切羽詰った浪人生やあまり継続して勉強してこなかった学生には無理だと思っております。

そういう意味では、ダイジェスト版でもいいから網羅できて且つ実践ができるテキストがほしいと

学生だったら思うのではないでしょうか。

とはいえ、それだけを鵜呑みしながらやっていてもダメですよね。

私とは別の先生に、私が受け持っている学生が質問に行ったときに、

その生徒はその先生に「文法書がきれいですねー。だめですよねー。」

って言われたそうで、英語の先生同士言っていることが違うと悩んだようですね。

いやいやいや、一つのテキストを理解する・完璧にするためには

辞書を引いたり、文法書で確認して初めて出来上がると思っているので、

結局私が言っていることと、その先生が言っていることは一緒なんですよね。

まあ彼に対する私の「このテキストだけやればいい」という表現が良くなかったのですが、

それでも鵜呑みに考えてしまっているなー、または短絡的にものごとを考えているなーって

学生達から勉強させられました。

言われたことだけやっているだけでは、勉強はできるようになりません。

言われたことをこなしたうえで、

その先生の言った真意とその先にある内容をしっかり捉えなければなりません。

発言を記号通り発音できたって、意味が通らなければダメなんです。

意味が分からなかったらダメなんです。

言われたことを鵜呑みをするのではなく、どういうことなんだろうかを熟慮してから、

講師たちの指示をこなしてほしいと思います。

そして、我々講師はそれをどうやったら伝わるかを考えながら発言しなければなりませんね。

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