丸谷才一 『千年紀のベスト100作品を選ぶ』
2008-02-24 Sun 23:45
千年紀のベスト100作品を選ぶ千年紀のベスト100作品を選ぶ
(2001/06)
丸谷 才一、三浦 雅士 他

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丸谷才一氏らが勝手気ままに、いやこういうと失礼だから言いなおすが、日本的な視点から1000年の間の素晴らしい芸術と文学にランキングをつけた本。正直、やりとりの内容は大したものではない。しかし、彼らの芸術の知識には目をみはるものがある。まあ、これは娯楽として読むと面白いかな。あと、この本に対しての第三者の評論があって、そこではきっぱりobjectiveではないと言っている。これもまたいい。まあ所詮ランキングなんて、何かの基準のもとにやっているにすぎないから、決めている人間の偏りが含むこともあるから、尤もなcritcizeだと思うし、彼ら自身もそこは認めているようだ。そして、最後にはランキングをつけた作品の評論と紹介をしている。またこの紹介も狭義的で、こういう視点もあるんだということに気づかされる。まあ、文学者的な読み方を教えてくれているといったほうがいいかな。
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丸谷才一 「青い雨傘」
2007-10-05 Fri 22:33
青い雨傘 青い雨傘
丸谷 才一 (1998/03)
文藝春秋

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丸谷才一のエッセー本。いろいろなエッセーが詰め込まれている。主に歴史的知識と関連していろんなことを書いている。そして、この本はすべて歴史的仮名遣いで書かれていて、趣深い手腕である。

その素晴らしいエッセーのなかでも面白かったのは、「ラの研究」。山上憶良などの歌で、複数を表す「ら」に注目する。この「ら」には、複数を表すほかに、侮辱や侮蔑を含ませる意味もあるということが重要になると前置きをする。そして、そのことが、怪獣の名前に「〜ラ」と付くのが面白いなという内容。とても語感がよくなる話で、満足だった。こんな話が他にもたくさん。

是非、丸谷才一のエッセーをこれからも読み続けていきたい。
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日本経済新聞社 「北朝鮮クライシス」
2007-10-04 Thu 13:44
北朝鮮クライシス 北朝鮮クライシス
日本経済新聞社、 他 (2006/08)
日本経済新聞社

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2006年に北朝鮮がテポドンとノドンを太平洋に向かって発射させたのが問題になって、日本をはじめあらゆる国が震撼した。その経緯をすべて書かれている本。

この本は最初のほうでは、ミサイル発射後の日本とアメリカの動きを細々と書いて、後半は北朝鮮の状況や、安保理や主要国の動向を書いている。しかし、それだけで発展する考えがほとんどないから、あまり面白くはない。まあ世界の核問題や、日本と北朝鮮の関係を知るためには、いいのではなかろうか。

ただ、根をつめて読む本ではない。うーむ。
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野島 伸司 「聖者の行進」
2007-08-27 Mon 23:03
聖者の行進 聖者の行進
野島 伸司 (1998/03)
幻冬舎

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石田壱成が主演でドラマにもなった作品。日本ドラマ界の巨匠が書いたんだからはずれはないよね。実際に私はこのドラマをすべてビデオに撮ってみていた。配役も豪華で内容もよかった。悲しいシーンも多いけど。

内容は、知的障害者へたいしての虐待ね。巷でよく聞かれる人権問題がcoreなところ。障害者の証言は、結局認められないのだけれども、最終的にはHappy Endでおわる。

展開わかりきっていても、私は好きだった。だから、約10年ぶりに内容を確かめたくなって、本を買ってしまった。
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ヨーゼフ キルシュナー 『人に振りまわされずに生きる13の法則―新・自己中心主義のすすめ』
2007-08-27 Mon 18:58
人に振りまわされずに生きる13の法則―新・自己中心主義のすすめ 人に振りまわされずに生きる13の法則―新・自己中心主義のすすめ
ヨーゼフ キルシュナー (2000/04)
主婦の友社

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久しぶりに自己啓発本を読みました。著者はドイツ人かオーストリアだったかな。とにかくゲルマン民族なのは確かです。

内容は、「人に振り回されない」人生を送るということを完全にレクチャーしていました。もっと大まかに言うと、「自分を貫くということ」を書いていました。今の日本人に欠けている要素のひとつですね。

非常にヨーロッパ人的個人主義が書かれていて、興味深かったです。しかし、この本を読んで、「こんなことしたら、友達ができなくなる」とか「この行動はとても冷たい人ができるんだな」と思う人がいるかもしれないが、私はそうは思わなかった。理由は、人生を初志貫徹するためには、これぐらいのことをして当然だと思ったからである。

私は3年前に本気で「留学する」と掲げたとき、大半の人間の反応は、「頑張ってね」っていう言葉。しかし、その言葉の裏側には、「いやいや、お前には無理でしょ。」っていう気持ちがこめられていたように聞こえた。実際に、それを掲げたあとに勉強していたときもそうだ。私は、大学に入ってから英語を勉強するときは英単語を覚えることしかしなかった。あとはその単語を使って、ものを書いたり、難しい文献を読むことしかしなかった。しかし、私が辞書みたいな単語帳を切り貼りしたノートを見ながら、口を動かして、紙に膨大な単語を書いている姿を見ていた傍観者達の言葉は一緒だった。異口同音で、

「こんな単語を覚えてなんになるんだ?」



「そんな単語一生使わないし、意味ない」

という、心無い一言のみだった。

あらゆる揶揄と、彼らが思う一般的なアドバイスが私の間で飛び交っていたが、私はそれを一切受け入れず、受け入れたのは教授の一言のみ。

「単語を覚えれば、英語は必ずできるようになる」

これを言った教授は、私が見た中で最も英語が堪能な方が言ったことだから、信憑性は高いと思い、その道を選んだ。選んだからには、他の言葉は一切受け入れようということはしなかった。

その貫徹さが、私に留学への道が現れたのだと思う。単語を覚えても英語ができるとはいえないときもあったが、そのことを受け入れて、さらに単語に磨きをかけたのはいうまでもない。そして、これからもそうするつもりである。


この生き方と、本に書いてあった生き方は、一致していた部分が多いと思う。傍から見ると、ただの自己中といわれるかもしれない。しかし、常識や一般論に忠実に生きて、人並み以上のことができた人はいたのだろうか。

本の中の「まとめ」の部分で、著者はこういっていた。

人間には2タイプ存在する。

1つは、一般論や常識に従順になり、平々凡々な人生を送る。

もう1つは、自分が思うことをやって自分を貫いて成功への道を切り開こうとする人生。

後者は、確かに失敗するリスクは大きい。しかし、後者の生き方は、たとえ失敗しても、自分が納得した答えといき方を手に入れるはずである。そして、「今を生きて」いる気がして、気持ちがいい。

こんなことが再認識できた。私の考え方は、やはりヨーロッパ的要素が組み込まれているようだ。ヨーロッパの人は頭がいい人が多い。それは、日本人やアメリカ人が思うような、テストで点が取れるとか、資格がたくさんあるというようなvisible statusではなくて、人間がもっている本来の力やinvisibleなものを重要視している。彼の本を読んでいてもそんな気がする。
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